調査サマリー

英語学習を継続できない社会人の特徴

社会人の英語学習実態調査II

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更新日
社会人の英語学習実態調査II

「社会人の英語学習実態調査II」の実施概要は下表のとおりです。

社会人の英語学習は、必要にせまられ切羽詰まった状況で会社からの支援も得ながら行えるケースばかりではありません。日常的に英語を使う機会がない場合にはなおさら、上達するかどうかは個人の継続学習に依存する部分が大きくなります。

本調査では、昨年実施した英語上達者を対象にした「社会人の英語学習実態調査」で明らかになった英語学習上の課題もふまえて、必要性を感じていながら英語学習を継続できない社会人を対象として、何が継続の妨げになっているのか、その実態を把握することを試みました。

調査概要

調査概要

調査結果サマリー

今回実施した調査の結果から、以下のような実態を確認することができました。

英語学習状況

● 回答者の英語学習状況としては、「将来的に必要性を感じながらも、現在英語学習を行っていない」つまり、切羽詰まった状況になく、現在は英語学習を中断してしまっている人が49.8%。

● 英語学習の目的は、「仕事を進める上で、いずれ必要になると思ったから」が43.3%。「仕事を進める上で、必要になったから」といった現在必要性を感じている人は、前回調査(英語上達者)では58.0%なのに対して今回の調査では18.3%。

● 最近1年間の英語学習期間の累計は「まったくやっていなかった」が20.4%、「1週間未満」が16.6%、「数週間」が19.5%というように、「ゼロ~数週間」が4割。

● 最近1年間の平均的な1週あたりの学習時間は「30分未満」が41.4%で最多。

● 最近1年間の学習方法については「市販の英語教材」(39.9%)、「書籍」(36.6%)などの独学が中心。前回調査(英語上達者)では「学校(英会話、資格取得など)」が40.3%だったのに対して今回の調査では9.7%。

● 英語の上達には時間がかかることは認識しているものの、社会人になってから実際に英語学習に費やした時間は「500時間未満」が76.4%。前回調査でも「500時間未満」は36.5%で最多だったものの、「500~1000時間未満」が29.6%、「1000~3000時間」が19.5%とある程度時間を費やしている人が一定数おり、学習に費やした時間の傾向に違いが確認された。

英語学習を継続できない理由

● 英語学習が中断したきっかけは、英語学習より優先順位の高いものができたこと(「他に熱中するものができた」)を選択した人が33.7%で最多。「異動や転勤などの環境変化」(19.7%)、「いったんの目標をクリア(出張、試験など)」(16.8%)、「少し上達して安心」(14.9%)と続く。
「その他」の自由記入としては、「時間がない」(忙しくなってやめてしまい再開しなかった、仕事の多忙・長期出張など)、「英語学習手段の影響」(入った英会話学校が合わなかった、視聴していたラジオ講座の番組が終わってしまった、会社での英会話が終了したなど)など。

● 英語学習を継続できない理由としては、1位に選択されたものとしては「時間がないから」(28.6%)、2位では「切羽詰まった状況にないから」(21.4%)、3位では「効果的な学習法がわからないから」(16.8%)の選択率がそれぞれ最多。
1位から3位を累計すると、「切羽詰まった状況にないから」(54.8%)、「時間がないから」(48.3%)、「効果的な学習法がわからないから」(40.6%)、「明確な目標がないから」(39.2%)。

● 英語学習について「現在必要性を感じている」人と「将来のことを考えると、必要性を感じている」人との間では継続できない理由の回答傾向が異なる。「現在必要」と感じている人は「時間がないから」(49.7%)、「効果的な学習法がわからないから」(44.0%)、「思ったように上達しないから」(37.7%)、「学習に必要なお金がなくなったから」(20.1%)など。「将来のことを考えると必要」という人は「切羽詰まった状況にないから」(60.7%)、「明確な目標がないから」(42.4%)、「学んだことを使う場がないから」(25.3%)など。

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