論文

メンバーの思考を促進する対話とは -介入実験の対話分析を通して-

発表年月
2024年8月

経験学習には、行為中のリフレクションが重要であるが、そのリフレクションの質を上げるためには、行為前にうまく行動するための仮説を持つ必要がある。今城ら(2023)では、行動の前に職場リーダーと短時間の対話を行うことで、行為中のリフレクション(リフレクション・イン・アクション;RIA)や事前に立てた仮説の役立ち感は向上することが確認されている。本研究ではその際に収集した対話データを用いて、対話内容の詳細な分析を行った。その結果、リーダーによって対話の内容にはかなり違いがあり、研究のねらいに沿って多くの時間を質問に費やすリーダーもいれば、自らの考えを伝えアドバイスを行うリーダーもいた。質的データではあるが、前者の方がメンバーの思考が深まり、仮説に関連したリフレクションが行われたことが示唆された。

発表者
今城志保
藤村直子
佐藤裕子
出典
産業・組織心理学会 第39回大会
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