論文

Designing division of labor with strategic uncertainty within organizations: Model analysis and a behavioral experiment

発表年月
2022年10月

本論文では、組織設計のモデルを構築し、組織設計が人々の行動や組織のパフォーマンスにどのように影響するのかを調べました。同じ仕事を行うにしても、その分担の仕方は複数考えられますが、この研究では、少人数の組織(e.g. グループやチームなど)を題材に、そこでの業務分担の設計によって組織のパフォーマンスにどのような違いが出るのかを調べています。具体的には、業務ごとにメンバーがユニット化される「機能型組織」と、ユニット内に必要な業務が集まる「事業部型組織」とをモデル化し、ゲーム理論分析と実験室実験を行いました。その結果、組織設計によってメンバーの行動が変わり、「事業部別組織」において、参加者の組織貢献が増加し、組織の協働が促進されていました。この結果は、組織設計が業績に与える因果関係を実証的に示すものであると同時に、実務的には、マネジャーによる自組織の業務分担の設計の巧拙が組織業績を左右することを示唆するものだと考えています。

学会レポート「Academy of Management(米国経営学会)2019 参加報告」

発表者
上條良夫(早稲田大学)
仲間大輔
出典
Journal of Economics & Management Strategy,1-16.
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