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調査サマリー
経営・人事や従業員に有益な人事データ活用とは
「人事データ活用に関する実態調査」の実施概要は下表のとおりです。
調査結果の詳細は、・弊社機関誌RMS Message vol.70 特集1「エビデンス・ベースドHRM-対話する人事」調査報告(P.25~32)・調査レポート「経営・人事や従業員に有益な人事データ活用とは」をご参照ください。
今回実施した調査の結果から、以下のような実態を確認することができました。
※以下、本社人事は「本社スタッフで人事を専門に担う部門に所属」「本社スタッフで総務、経営企画、グローバル企画など人事部門以外に所属」を選択した227名、部門人事は「事業部内または工場などの部門・拠点に所属」を選択した98名である。
・「現在把握しているもの」としては、本社人事・部門人事共に、「1.従業員エンゲージメント・従業員満足度・コミットメント」が最多。「17.時間外労働時間」「18.有給休暇取得率」「2.経営・リーダーシップに対する信頼度」「20.離職率」についても多く選択され、群間で有意差はなかった。一方、生産性・コスト、多様性、採用に関する指標の多くは、本社人事の選択率が高かった。
・「今後重視したいもの」についても、両群共に、「1.従業員エンゲージメント・従業員満足度・コミットメント」が最多。「2.経営・リーダーシップに対する信頼度」がそれに続く。3番目に多いのは、本社人事では「10.女性管理職比率」、部門人事では「20.離職率」。
・「現在重視しているもの」より「今後重視したいもの」の選択率が高くポイント差がプラスに最も大きかったのは「6.教育投資に対するリターン(ROI)」、ポイント差が最もマイナスだったのは「17.時間外労働時間」。
・「すでに取り組んでいるもの」としては、本社人事・部門人事共に「14.ストレスマネジメント」が最多。「11.従業員のエンゲージメント・働きがいの実態把握」がそれに続く。「4.成果を上げている管理職・一般社員の特徴把握」「10.従業員のスキル・能力の把握」についても、両群共に多く選択されていた。
・本社人事の選択率が高かったのは、「1.応募書類・面接評価・適性検査データなどを用いた選考プロセスの振り返り」「5.昇進選考時の評価と昇進後の活躍の関係分析」「6.適材適所のための候補者や異動先のレコメンデーション」「8.研修効果の測定」。
・「今後取り組みたい、さらに強化したいと思うもの」としては、両群で1位「11.従業員のエンゲージメント・働きがいの実態把握」、3位「4.成果を上げている管理職・一般社員の特徴把握」は共通していた。本社人事では2位に「9. 360度フィードバック(多面評価)の活用」が、部門人事では同率1位に「15.離職理由の把握や離職防止の取り組み」が選択されている。
・「人事業務の効率化」「経営・人事の意思決定の質の向上」「従業員経験の質の向上」の3側面、7項目を用いて役立ち度を尋ねた結果、総じて、「人事業務の効率化」「経営・人事の意思決定の質の向上」「従業員経験の質の向上」の順に役立ち度が高い。
・肯定的回答(役立っている・やや役立っている)の選択率を見ると、本社人事・部門人事共に「1.人事業務の効率化」「4.人事施策の検証や改善」の順に選択率が高く、「7.従業員の主体的な選択のサポート」の選択率が最も低い。
・人事データ活用場面数が多いほど、意思決定に関わる社内情報の透明性(「他部署・経営情報の開示」)や従業員経験の質の向上への意義(「個の尊重」)の得点が高いほど役立ち度が高い。
・本社人事・部門人事共に「5.人事スタッフの分析・活用するスキルが足りない」が最多。「14.社内への開示内容、範囲の判断が難しい」「3.従業員の関心が低い」がそれに続く。
・人事データ活用役立ち度別には、「14.社内への開示内容、範囲の判断が難しい」は高群で1位、「5.人事スタッフの分析・活用するスキルが足りない」は低群で1位、高群でも2位の選択率である。「2.経営陣の関心が低い」も合わせると、3項目が共通している。高群に特徴的なのは「9.従業員の協力を得るのが大変だ」「7.社外の専門家によるアドバイスが必要だ」、低群に特徴的なのは「4.経験と勘が重視され、データは軽視される」「8.手間がかかるので、費用対効果を感じられない」。
・課題に関する自由記述を見ると、「開示」について、社内に展開する際に上から順に降りてきて「なんの役にも立たない情報に変化」とあり、ストーリーが伴わないと、意味のない情報の伝達になってしまうというエピソードがあった。打ち手につなげられていないという「課題解決」に関する記述も多く見られた。
・人事データ活用役立ち度別には、高群では、「8.統計解析に関する専門知識」だけでなく、「1.自社の戦略・ビジネス」といった現場の実践知や、「2.人的資源管理論」「3.組織行動学」「6.心理学」などの理論・学術的知見についても有意に選択率が高い。
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