論文

Realistic Job Previewがキャリア入社者の組織適応に与える効果について -媒介変数および調整変数に関する検証-

発表年月
2025年12月

近年のキャリア採用の拡大を背景に、キャリア入社者の適応や定着に課題を抱える企業が増加しつつある。入社後の組織適応を促進する代表的な採用手法の1つにRealistic Job Preview(RJP)があり、欧米ではこれまでに多数の研究が行われているが、日本ではまだ数が少ないのが現状である。本研究では、先行研究を踏まえて、RJPが「役割の明確さ(入社前)」「組織の誠実さの知覚(入社前)」「組織との適合認知(入社前)」「期待の一致(入社後)」の4つの媒介変数を介して組織適応を促す因果モデルを構築した上で、RJPがどのような経路で組織適応に影響を与えるのかについての検証を行った。

共分散構造分析による検証の結果、先行研究を踏まえて構成した、媒介変数が相互に独立であるという前提に立つ「並行多重媒介モデル」よりも、媒介変数間に因果関係を組み入れた「修正モデル」のほうがデータへの適合が良いことが確認された。加えて、RJPが媒介変数を介して組織適応に与える効果を、入社前後での「職種変更の有無」と「業種変更の有無」が調整変数(モデレータ)として調整していることが見出された。

発表者
内藤 淳
小路 純寛
小澤 一平
出典
人材育成学会第23回年次大会
  • SHARE
  • メール
  • リンクをコピー リンクをコピー
    コピーしました
  • Facebook
  • LINE
  • X

関連する記事