論文

An investigation of the item length in the forced-choice psychological measurement

発表年月
2025年12月

強制選択法は、複数の選択肢から最も当てはまるものを選ばせる測定方法で、リッカート尺度のような単一刺激法と比べて、回答者の系統的なバイアス(例えば、すべての項目に高い評価をつける傾向など)を軽減できる利点がある。しかし、強制選択法では各ブロック内で複数の文章を比較判断する必要があるため、認知的な負荷が高くなる可能性が懸念される。具体的には、各選択肢について理解、想起、判断というプロセスを経た上で、さらに他の選択肢の情報を記憶に保持しながら比較する必要があるため、回答が困難になる可能性がある。

先行研究では、長い文章や複雑な質問は作業記憶に過負荷をかけ、質問の単語数が増えると信頼性が低下することが示されており、「シンプルに保つ」という原則の重要性が指摘されている。また、短くて文脈に依存しない項目の方が、性格特性の測定において良好なパフォーマンスを示すという知見もある。

本研究は、強制選択法とリッカート法において、選択肢の長さ(短文形式と形容詞形式)が認知的負荷と回答の質にどのような影響を与えるかを検証することを目的とする。

検証の結果、項目の長さは回答時間には影響を与えるものの、再検査信頼性は十分に保たれており、回答者の負荷認知への影響も限定的であることが明らかになった。

発表者
分寺杏介(神戸大学)
杉山 剛
岡田謙介(東京大学)
出典
The 13th Conference of the IASC-ARS
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