論文

School to Work Transitionの促進に関する研究4-就業レディネスの醸成に関する縦断研究

発表年月
2023年12月

学生から社会人へのトランジション(School to Work Transition)を促進する概念として「就業レディネス」が提唱されており、入社後の適応や離職意思と関連が確認されている(舛田, 2015; 渡辺ら, 2020)。一方、これらの入社後の状態との関係は振り返り調査にて行われており、縦断研究での確認が必要とされていた。そこで本研究ではA大学に所属する学生の3年次・4年次・社会人1年目の縦断データを用いて、就業レディネスが入社後の適応関連指標に影響するか検証を行った。就職活動前の自己成長実感から始まり就業レディネスを媒介して、入社後の適応・離職意思につながるモデルを構築し、共分散構造分析を行ったところ、モデルの当てはまりも悪くなく、就職活動前・中の状態や行動が、就業レディネスを介して入社後に影響を及ぼすことを示唆する結果となった。

発表者
渡辺 かおり
粟津 俊二(実践女子大学)
酒井 陽年(株式会社リアセック)
松本 洋平
松岡 剛広
出典
人材育成学会第21回年次大会
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