論文

自己確証が態度変容に及ぼす影響

発表年月
2020年11月

自分の意見をもつことと、反対意見に対して耳を傾けることは、いずれも重要ですが、ややもすれば矛盾する行動に思えます。本研究では、両者が併存するメカニズムの一つとして、自己確証の効果を検証しました。自己確証とは自分自身を肯定的にまとまりのあるものと認識することですが、自己の脅威となるメッセージを受け入れやすくなることが先行研究から分かっています。本研究では、社会的な事象(ユニバーサルベーシックインカム)に対して、自分と反対意見をもつ専門家の発言への反応をオンライン実験によって検証しました。その結果、もともと自分の意見に確信があった人、自分への関連度が高いと思う人に対してのみ、自己確証によって反対意見の影響が大きくなることが示されました。

発表者
今城志保
藤村直子
佐藤裕子
出典
日本社会心理学会第61回大会
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