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論文
テスト開発などの場面でDIF分析を行う際、項目レベルだけではなくテスト全体での特異機能(DTF)も同時に確認することが重要である。近年、素点が持つ実用性が再評価されていることを踏まえれば、素点を用いてDTFを検出できることが望ましい。しかしながら、多くのDTF検出手法はIRTに基づいた方法であり、素点を用いたDTF検出法についての検討は十分になされていない。
そこで本研究では、素点を用いた新しいDTF検出法を提案する。具体的には、DTFを検出したい2群の受検者集団がある時、まずDIF分析を行いDIFがない項目をアンカー項目として特定する。次に、アンカー項目の合計点を算出した上で、たとえば1点ごとに層分けを行い、各層内で群間のテスト合計点の平均差を算出する。この差に当該層に属する人数比率で重みづけを行い、最後に重み付け後の値を全層で合計してDTFの大きさを表す指標とする。
シミュレーション研究の結果、提案指標とDTFの既存指標との相関は0.8程度あり、提案指標の妥当性が確認された。この結果はIRTのような高度な心理測定モデルを用いずにDTFを検出できる可能性を示し、提案手法は四則演算のみで計算可能である点で簡潔で、テストの実務家にとって実用的な方法である可能性が示唆された。
論文 2025/11/12
仕事におけるリフレクション尺度の開発―リフレクション・イン・アクションとリフレクション・オン・アクション識別の試み―
経験学習
素点を用いたDTF検出法における標準化指標の提案
信頼性 妥当性
仕事におけるリフレクションの効果の探索的検討―2種類のリフレクションの影響プロセスに着目して―
持論 経験学習