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プレスリリース
「挑戦」「厳しい指導」を求める声が増加、不安を背景とした成長意識の高まりか
企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:山﨑 淳 以下、当社)は、2026年3~4月に全国で開催した公開型新入社員導入研修受講者683名(調査1)、同時期に開催したインハウス型新入社員導入研修およびWEB学習プログラム受講者3,041名(調査2)に対し、「新入社員意識調査2026」を実施し、その調査結果を発表しました。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズHRDサービス開発部 トレーニングプログラム開発グループ 主任研究員桑原 正義(くわはら まさよし)今年の注目すべき傾向として、「挑戦」と「厳しい指導」の結果の上昇が挙げられます。「失敗を恐れずどんどん挑戦すること」が過去最高となり、上司への期待では「言うべきことは言い、厳しく指導すること」が3年連続で上昇。仕事での重視項目でも「成長」が他項目を大きく引き離しています。この背景には、不確実性が高まる時代環境やAIの急速な進化があると考えられます。新入社員にとって、「守られる環境」だけでは将来への不安を拭えず、「成長できる環境」をより重視する傾向が表れています。成長はこれまでも新入社員の重視項目でしたが、「成長したい」という前向きな欲求だけでなく、「成長しなければいけない」という切迫感や焦りが新たな背景に加わっている点がポイントです。成長支援は人材育成の普遍的テーマですが、こうした意識の変化とその背景をふまえ、これまでのやり方だけでない、変化にフィットした新たな打ち手も考えていく必要があるでしょう。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズHRDサービス開発部 トレーニングプログラム開発グループ 主任研究員桑原 正義(くわはら まさよし)
今年の注目すべき傾向として、「挑戦」と「厳しい指導」の結果の上昇が挙げられます。「失敗を恐れずどんどん挑戦すること」が過去最高となり、上司への期待では「言うべきことは言い、厳しく指導すること」が3年連続で上昇。仕事での重視項目でも「成長」が他項目を大きく引き離しています。
この背景には、不確実性が高まる時代環境やAIの急速な進化があると考えられます。新入社員にとって、「守られる環境」だけでは将来への不安を拭えず、「成長できる環境」をより重視する傾向が表れています。成長はこれまでも新入社員の重視項目でしたが、「成長したい」という前向きな欲求だけでなく、「成長しなければいけない」という切迫感や焦りが新たな背景に加わっている点がポイントです。
成長支援は人材育成の普遍的テーマですが、こうした意識の変化とその背景をふまえ、これまでのやり方だけでない、変化にフィットした新たな打ち手も考えていく必要があるでしょう。
⇒社会人としての基盤となるルール・マナーへの意識は引き続き高く、安定していることが伺えます。また「挑戦すること」が過去最高を記録したことは、不確実性が高まる時代の中で、自ら変化に向き合おうとする意識の芽生えを感じさせます。いっぽうで、「あきらめずにやりきること」が過去最低となった点には留意したいところです。挑戦意欲の高まりの裏側に、粘り強さは相対的に薄れている可能性があり、挑戦を奨励するだけでなく、実践後のフォローの重要性が示唆されます。
図表1 働いていくうえで大切にしたいこと(調査1)
⇒働き方やキャリアの多様化が進む中でも、報告・連絡・相談や主体性、責任感といった基礎的な行動様式は、変わらず重要な土台として認識されていることが伺えます。
図表2 身につけるべきこと(調査2)
⇒最大の不安が「仕事についていけるか」なのは、不確実性が高まる時代環境やAIの急速な進化を背景に、「自分の能力が通用するのか」という不安を感じやすくなっていることが伺えます。一方、「収入」や「雇用」への不安は低く、近年の初任給引き上げの動きや転職市場の活況により、収入・雇用面での不安は相対的に和らいでいる可能性があります。こうした結果は、今の新入社員の関心が「経済的な安定」よりも「仕事を通じた成長」にあることを示唆しており、育成施策においては成長実感を早期に持たせる工夫が重要になりそうです。
図表3 仕事・職場生活をするうえでの不安(調査2)
⇒新入社員は、達成や金銭など外からの刺激による動機づけ(外発的動機づけ)よりも、成長実感や貢献実感など、内面的価値観とのつながりを感じることによる動機づけ(内発的動機づけ)が有効であることが伺えます。また、「創造」の上昇は一過性のものか継続傾向になるか今後の注目ポイントです。AIが普及する時代において、自ら新たな価値を生み出すことへの意識が高まりつつあるのかもしれません。
図表4 仕事をするうえで重視すること(調査2)
⇒「お互いに助けあう」の選択率の高さは、同じく高い選択率であった「仕事についていけるか」という不安の裏返しとして、困ったときに頼れる環境を求めていることが伺えます。変化が速く、対応の難しさが増す今日のビジネス環境では、成果や成功体験はすぐに得られにくくなっています。最も経験が少ない新入社員が大きな不安を持つのは当然と考え、不安を前提とした受け入れ設計や成長支援のしくみを築いていくことが、結果として成長や成果への早道になっていくでしょう。
図表5 働きたい職場(調査1)
⇒上司に期待することに見られるこれらの変化も、「仕事についていけるか」という不安が背景にあると考えられます。今日のビジネス環境は、一人で乗り越えていくことはとても困難な環境であり、「お互いに助けあう」という心理的安全性の高い職場風土を土台に、「上司からの丁寧で、成長につながる指導」への期待が見てとれます。今日の若者は「厳しい指導は苦手」という傾向がありましたが、仕事への不安の高まりを背景に、「何も言われず成長しないことの方がリスク」という捉え方が生まれてきていることが伺えます。上司世代が受けてきた「厳しい」のイメージとは一致しないかもしれませんが、上位にある「丁寧さ」「耳を傾けること」「ほめること」と、「成長のために言うべきことは言う」ことは決して矛盾するものではありません。フィードバックの方法には様々なノウハウが存在し、そうした最新の知恵も取り入れながら、言うべきことを言う技術をアップデートしていくことに今後の関わりのヒントがありそうです。
図表6 上司に期待すること(調査1)
⇒上昇項目と下降項目の変化は、効果的な育成のあり方が大きくシフトしていることを示しています。強さを持ち熱量で引っ張るアプローチから、一人ひとりの個性と不安に向き合い、安心できる関係性を土台に伴走的に成長を支援するアプローチが、今後の新入社員育成には有効となるでしょう。なお「言うべきことは言い、厳しく指導すること」は、10年前との比較において、他の項目より減少幅が大きいためピックアップしましたが、近年は3年連続で上昇傾向にあり、この後もこの流れが続くのか注目したい項目です。
図表7 理想の職場・上司の過去10年間比較(調査1)
「挑戦」・「厳しい指導」の結果の向上
不安を背景とした成長意識の高まり
調査日: 2026年4月対象者:弊社の公開型新入社員導入研修「8つの基本行動」の受講者683名平均年齢:22.5歳最終学歴:大卒以上77.6%300名未満企業比率:67.1%調査目的:今年の新入社員の意識・特徴を把握する調査方法:質問紙調査
調査日:2026年3~4月対象者:弊社のインハウス型新入社員導入研修「F-BT」の受講者3,041名300名未満企業比率 : 6.3%5000名以上企業比率:41.5%調査目的:今年の新入社員の意識・特徴を把握する調査方法: 研修に付随するWEB学習支援システム内のアンケート
プレスリリースは、PDFでもご覧いただけます。
新入社員意識調査2026
「労働時間と休日に関する意識調査」の分析結果を発表
「若手の離職実態調査2026」の分析結果を発表
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