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プレスリリース
企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:山﨑淳 以下、当社)は、疾病を抱え継続的に治療を行いながら仕事を継続している会社員376 名に対し、「治療と仕事の両立に関する調査」を実施し、「就業継続上の課題」や「治療と仕事を両立する上で役立っている制度や取り組み」など、調査結果から見える実態について公表しました。
なお、継続的な治療を伴う疾病については、疾病の種類、病状や治療の状況など多岐にわたりますが、今回の調査では、「反復・継続して治療が必要で、短期(数カ月程度)で治癒しない疾病」として、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、難病、不妊その他の身体疾患、うつ病、双極性障害、統合失調症、認知症など精神疾患を抱えながら仕事を継続している20代~50代の会社勤務社員を対象としています。
【エグゼクティブサマリ】
*詳細は調査レポートを参照ください。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 研究員 佐藤裕子治療と仕事の両立の実現は、自身のキャリアを自律的に歩んでいくためのひとつのトピックです。その意味では、周囲の支援だけでなく、まず、本人の主体的な取り組みが大事になるでしょう。しかし、困難な状況にあるとき、これまでなら出来たような、周囲への働きかけや仕事のセルフコントールを行うのは、ほとんどの人にとって容易なことではありません。働く人の多くが、いずれかのタイミングで突然に疾病に見舞われ、今回の調査にあるような困難に直面する。そのようなとき、一人で抱え込まずに、時間をかけながら、本来の主体性や自律性を発揮し、新たに自分らしい働き方を選択していけるよう、会社として、上司や同僚として何ができるか、私たち皆の問題として考えていくべきことは多いと、今回の調査を通して改めて感じました。
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ組織行動研究所 研究員 佐藤裕子
治療と仕事の両立の実現は、自身のキャリアを自律的に歩んでいくためのひとつのトピックです。その意味では、周囲の支援だけでなく、まず、本人の主体的な取り組みが大事になるでしょう。しかし、困難な状況にあるとき、これまでなら出来たような、周囲への働きかけや仕事のセルフコントールを行うのは、ほとんどの人にとって容易なことではありません。働く人の多くが、いずれかのタイミングで突然に疾病に見舞われ、今回の調査にあるような困難に直面する。そのようなとき、一人で抱え込まずに、時間をかけながら、本来の主体性や自律性を発揮し、新たに自分らしい働き方を選択していけるよう、会社として、上司や同僚として何ができるか、私たち皆の問題として考えていくべきことは多いと、今回の調査を通して改めて感じました。
図表1 治療と仕事の両立にあたり重視することQ.適切な治療を受けながら仕事を継続する上で、現在、あなたにとって重要なことは何ですか。
〈複数回答:優先度の高いものを5つまで選択/n=376/%〉
1年未満群、1年以上3年未満群で最も多いのは、「1.仕事へのモチベーションが低下している」で4割近くが選択した。
⇒これまで出来ていたことが急にできなくなり、人間関係や業務遂行の面で、心苦しさや不甲斐なさを感じていることがわかる。
⇒先述の「重視すること」で「1. 生活のために必要な収入を維持すること」が高かったことは、この課題との裏表であるといえるであろう。
図表2 就業継続上の課題Q. 適切な治療を受けながら自分の望む就業を続けることに関して、現在、どのようなことに困っていますか。
⇒これらは広く導入されており役立ち度も高い。
⇒今後さらに導入を促進したい施策だといえる。
図表3 制度や取り組みの有無と役立ち度 Q.現在お勤めの会社での、健康確保や治療と仕事の両立支援のための制度・取り組みについて伺います。
1. 現在、制度や取り組みとしてあるもの2. そのうち、あなたが治療と仕事を両立する上で役立っているものについて、あてはまるものをすべてお答えください。
〈複数回答/n=376/%〉
⇒発病して初めて、通院や治療の時間を調整したり職場の理解を得たりするにあたり、会社が方針を示していることは大きな支えと感じられるのだろう。
⇒しかし、他群より有意に選択が多いものはなかった。治療期間が長い場合により必要とされる施策については、今後、検討の余地があるかもしれない。
図表4 治療と仕事を両立する上で役立っている制度や取り組み
⇒誰にどこまで報告や相談をするかは、本人の希望により選択されるものであるが、必要なときに、相談ができたり話を聞いてもらえたりする相手が社内にいることは、治療や仕事の困りごとを解決するだけでなく、社会的なつながりや居場所感を得られる機会となり得る 。
図表5 職場での周囲への相談Q.現在のお勤め先で、ご自身の病気や治療について、周囲の人に報告や相談をしたことがありますか。
⇒支援する側に知識や余裕がなければ、こうした対応が増え、報告・相談を躊躇する一因となると考えられる。
図表6 嬉しかったこと、嫌だったことQ.治療と仕事を両立していく上で、お勤め先の人の対応や言動で嬉しかったこと、助けになったことはありますか。Q.治療と仕事を両立していく上で、お勤め先の人の対応や言動で嫌だったこと、不適切だと感じたことはありますか。
〈自由記述から抜粋〉
⇒これらから、両立の実現には、上司や職場の理解や支援、職場での良好な関係性の維持が、重要な要因となることが推察される。
⇒会社全体の方針や発信は、上司や職場の支援にも影響を与えることから、その影響度は大きい 。
図表7 両立の実現度に影響する要因
図表8 心がけていることQ.適切な治療をしながら自分の望む就業を続けるために、あなたが心がけている「コツ」「工夫」があれば、具体的に教えてください。
プレスリリースは、PDFでもご覧いただけます。
治療しながら働く人が抱える課題と、職場に求められる関わりとは 「治療と仕事の両立に関する調査」の結果を発表
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