新人・若手意識調査のタイプ別分析より 若手の「安定志向」の正体

弊社では、2010年に続き、新人・若手の意識調査を実施しました。この調査は、入社1・4・7年目の社員それぞれ400名を対象として、働き方の志向・価値観やキャリア意識の傾向を把握するためにインターネットにて実施しました。本稿では、この調査・分析の中から、主に働き方の志向をタイプ別に分析した結果に焦点を当ててご報告します。
若手の「安定志向」が強くなっているといわれていますが、実態はどうなのでしょうか?
調査・分析の中から見えてきたのは、意外な「背景」でした。


3割強が「自分は安定志向」

「今年の新入社員は○○だ」
「最近の若手は○○だから、……」
このような言葉を、職場や各種調査発表などで耳にすることも多いでしょう。

昨年9月に公表された「平成25年版厚生労働白書」でも、第1部のテーマとして初めて「若者」が取り上げられましたが、若者の働く目的は、「経済的豊かさよりも楽しい生活を重視」し、会社の選択に際しては、「能力・個性の発揮を求め、長期雇用の下でのキャリア形成を志向している」と述べられていました。

これらは、長期間にわたり継続的に実施された有用な調査結果に基づいているため、全体的な傾向としてはそのとおりなのだと思います。一方で、働く人々の価値観の多様化が進んでいるのであれば、もう少し細やかにその実態を把握していくことも必要になるのではないでしょうか。

そこで、新人・若手に対する意識調査の結果をタイプ別に掘り下げることにしました。タイプ別分析は、仕事観やキャリア観に影響を及ぼすと考えられるものから2つを組み合わせて行いました。
一つ目は、これからの働き方を考える上でも重要な視点となるであろう“個人と組織の関係性”に関する志向(「組織志向」or「仕事志向」)です。
もう一つは、近年の若者の特徴として表現されることの多い “仕事に対する取り組み姿勢”に関する志向(「変化志向」or「安定志向」)を用いました。
なお、「組織志向」「仕事志向」および「変化志向」「安定志向」のいずれかの傾向が顕著でない場合は、中間層として分析対象外としました。各タイプの出現率は図表1のとおりです。

自らを「安定志向」だと考える若手は、全体の3割強という結果となりました。次ページ以降で、若手の「安定志向」と関連して話題に上がりがちな「管理職志向」「終身雇用志向」について、タイプ別の傾向とその背景を掘り下げてみます。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
[報道関連・マスコミの皆様へ]
取材・お問い合わせはこちらから
「この記事」の
WEBからのお問い合わせ
お問い合わせフォーム
電話でのお問い合わせ
0120-878-300

受付時間
/ 8:30~18:00 月~金(祝祭日除く)

※フリーダイヤルをご利用できない場合は
03-6331-6000へおかけください。

記事のキーワード検索
Page Top