7つの習慣

Covey Network News 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ コヴィーグループ発行

第56回 コラム

今時の新人・若手を一人前に育てるアプローチ〜環境編〜

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
企画開発部 コヴィーグループ
深見 恵理
■「ゆとり」も「さとり」もパラダイム!?

2回にわたり、「今時の新人・若手を一人前に育てるアプローチ」をテーマに連載していきます。

皆様の中にも、新入社員の行動に良くも悪くも驚かされた…という方も多いのではないでしょうか。時に度肝を抜かれるその言動や行動、伸び悩む姿に頭を抱える方もいらっしゃるでしょう。「今年の新人は○○もしらない!」「ゆとり・さとりはこれだからダメだ」といった言葉は、新人・若手に多く浴びせられがちです。しかし、なかなか伸びない新人・若手をネガティブに捉えるのではなく、まずはパラダイム転換してみませんか?

■なぜ新人・若手が育ちにくいのか1〜人が育たない構造を読み解く〜

パラダイム転換で目を向けるのは、新人・若手の伸び悩みの真因です。
実は、今の時代はそもそも“『伸び悩み』がアタリマエの時代”と言われています。図で示したとおり、かつてと比べると人と企業を取り巻く環境は、あらゆる面で「人が育ちにくい」構造へと変化しているのです。
また、参考としてコチラのコラムをご参照ください。

人が育ちにくい構造は3本柱から成り立っています。
1つ目は、任せる仕事の変化です。
今の時代は、かつてと仕事を取りまく環境が異なることから、厳しい環境下で新人の成長につながる仕事が作りにくい時代です。
2つ目は、職場(上司・先輩・同僚)の関わりの変化です。厳しく精神的・物理的に余裕がない現代環境は、誰もが新人と関わりにくい状態を作り出しています。
3つ目は、新人の“やりぬく力”の変化です。かつては社会に出る前に身につける機会が多くあったこの力を、今の新人は十分身につけていない状態で入社しています。

■なぜ新人・若手が育ちにくいのか2〜他責の構造に気づいていますか〜

新人が伸び悩む要因に社会構造の変化が関係していることは、上記で述べました。しかし、もう1つ大きな要因が残されています。
皆さんの周りでこんな言葉を聞きませんか?

上司「最近の新人はなっていないし、育てる余裕もない。そもそも採用ミスではないか。」
人事「いい人材を採用したのに、現場の新人を育てる意識が薄くて困る。」
新人「もっと上司や会社にサポートしてほしいのに気づいてもらえない。」

巷で多く聞くこれらの発言からは、誰も問題を“自分事”と捉えていない状況、原因は全て自分以外にあると捉えている思考=他責思考が読み取れます。

上記で説明した社会構造の変化は、このように他責思考になりがちな環境ではあるのですが、こうした社会構造だからこそ他責思考を変えるアプローチも必要なのではないでしょうか。

■他責思考を変えるアプローチ〜影響の輪〜

上記にも記載しましたが、他責思考とは、自分にとって関心はある事柄に対しても“自分には何もできることはない””原因は全て自分の外にある”と考えがちな思考を指します。
「7つの習慣」では、関心はあるけれど、自分ではほとんどコントロールできないと感じている物事のことを、“関心の輪”に入っていると捉えます。例えば、新人が「もっと上司や会社にサポートして欲しい」と考える時、上司や会社は“関心の輪”の中に入っていると言えます。
一方、「7つの習慣」では“自分の力で直接動かせる”と感じている物事は影響の輪に入っていると考えます。先ほどの新人の例で言えば、「サポートしてほしいから自ら上司に相談てみよう」という考え方は、“影響の輪”の中で考えていると言えるでしょう。
 ※「影響の輪」についてコチラのコラムで詳しく説明しています。
今、「新人の出来が悪い」…とネガティブに捉えている方は、新人を“関心の輪”に入れているのではないでしょうか。新人をコントロールしようとするのではなく、「自分が出来ること」という“影響の輪”の中から新人を見ることで、頭を抱えていた“伸び悩み”問題にも解決の糸口が見えてくるかもしれません。
もちろん、他責思考に陥りがちな新人・若手自身も、“伸びる”ためにはパラダイム転換をする必要があります。

次回コラムでは、新人・若手に求められる“パラダイム転換”について、ご紹介します。

 

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*本プログラムは、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の講師が担当します。
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