7つの習慣

Covey Network News 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ コヴィーグループ発行

第55回 コラム

人気ファシリテーターが語る!フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社  加藤純一氏 インタビュー 【「ディスカバリー」編】

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
ソリューション統括部 コヴィーグループ
深見 恵理
■なぜ、新入社員研修は重要なのか〜仕事の目的を発見する旅〜

2月も終わりに近づき、寒いながらも春の兆しが感じられる季節になりました。4月、皆様の会社にやってくる新入社員の話題が多く出始めるのも、ちょうどこの時期からではないでしょうか。

なぜ、多くの会社で新入社員研修が重要視されているのでしょうか。
それは新入社員時代の学びや経験が、何十年も続く社会人生活の土台となるからです。

では、その“土台”を構成する主なコンテンツは何か。
多くの新入社員研修で導入されるスキルやマナーは、もちろん社会人としてなくてはならないものです。しかし、学生気分を一新し「組織人として働く」マインドを早期に習得することこそ、今後の社会人生活に目的を持ち、有意義に過ごせる秘訣なのではないでしょうか。

今回のコラムでは、フランクリン・コヴィー・ジャパン社が提供する新入社員向け研修「ディスカバリー」にフォーカスします。「ディスカバリー」は、“根も葉もある人材を育てる”をコンセプトとした研修です。前回に引き続き、同社ファシリテーター加藤純一氏のインタビューをご紹介いたします。

「ディスカバリー」にかける加藤講師の想いを、是非、ご覧ください。

■根も葉もある人材を育てる

(編):前回お話し頂いた「7つの習慣」には「いつ学ぶべき」という正解はないと思いますが、一方で「7つの習慣」の考え方やパラダイムを新人時代に学ぶことは、非常に意味があると思います。「ディスカバリー」は「7つの習慣」をベースに新入社員用に開発されたプログラムなので、もっと多くの方に知っていただきたいです。

加藤:新入社員時代は、新しい世界で戦うために、山のような知識やスキルを身に付けますよね。 「ディスカバリー」では「根も葉もある人材になる」という表現を使うのですが、知識やスキルのような表面的なところだけでなく、それを支える根っこの部分を育てていくことを大切に考えています。

ここでいう根っことは「人格」のこと。その人が持っている考え方や捉え方によって、仕事の成果が全く変わってきます。例えば、心のこもっていない「いらっしゃいませ」というやっつけの挨拶は不快ですよね。この場合心がこもらないのは、「なぜ気持ちを込めたほうがいいのか」「なぜおじぎをするのか」を本人が飲み込んでいないからなのではないでしょうか。仕事の意味合いや目的を分かっているのと、分かっていないのとでは雲泥の差がでてきますよね。

一方で、仕事の意義はいちいち教えてもらえるものでもありません。それは自分で見つけていかなくちゃいけないものでもある。

新人時代って、上手くいかないこととか、理不尽を感じることが多いですよね。目の前の出来事に対して、感情に任せて一喜一憂するのも人間らしくていいのですが、そのまま生きていくのは大変です。仕事の意義を発見したり、自分の感情を見つめて理不尽さとどう向き合うかを考えたりするほうが、面白い。

新人たちを仕事という大海原に送り出すという意味で、「ディスカバリー」はすごく役立つと思っています。

■新人の一生に関わる研修

(編):自分の頭で考えられる新人を育てていきたい企業に、「ディスカバリー」はピッタリだと思います。一方で、知識やスキルといった目に見えるものではないので、そこに時間をかけるのは惜しいと考えている企業もあるかもしれません。

加藤:もう20年ほど前の話になりますが、私が前職で人事担当をしていたとき、「7つの習慣」の導入を推していました。階層別研修とスキル研修以外にも必要な学びがあるはずと考えていたからです。3年連続で会社に提案しましたが、ことごとく却下されていました。スキル系の研修と異なり、効果をイメージしにくかったことが原因と思っています。だから「ディスカバリー」の実施を迷う企業があるのもうなずけます。

でも、私は目的を見つけられないまま働き続けることは寂しいと思いますし、「考える時間」は自分を高めてくれるものだという確信を持っています。だから、私は研修担当の方に、「新人たちに考える時間をあげませんか?」と提案したいのです。一見目に見えにくく感じるけれども、実は一生に関わるものなんですよと伝えたいです。

新人時代は大きな変化があるし、やるべきことがうずたかく積み上げられた状態です。できるだけ早くに、知識やスキルの土台となる「人格」を磨く重要性に気づく機会を与えてほしいですね。

■みんなが素になれる「ラウンドアバウト」をつくりたい

(編):2回にわたりお話を伺う中で、ファシリテーターとは人と組織を変える存在だと感じました。その重責を果たすために、ファシリテーターとして大切にしている信条を教えてください。

加藤:まず、「ラウンドアバウト」というのを自分のキーワードにしています。ラウンドアバウトとは信号のない交差点で、いろいろな方向からクルマが集まってきて、サークルを回って、行きたい方向へ進んでいく。研修に例えると、人が集まりぐるぐる回って、何かを得た上でそれぞれの道へ飛び立っていくというイメージですね。こんな風に受講者が安心して自分と向き合える場を作りたいんです。

普段意識して標準語で話している私も、研修中は封印している関西弁で話しています。つまり研修では、ありのままの自分をさらけ出したほうがいいのです。周りの目を意識して「よく見られよう」なんて思う必要は全くない。余計なプレッシャーから解き放たれた状態で参加してほしいと思っています。

もう一つ、個人的な目標は、「分別せず」です。
人は何でも「いい悪い」の判断をしがちですけど、何が正しいかというのは本来なら誰も知らないわけです。「いい悪い」の判断基準は、一般論や、正しいと思いこんでいるだけとか、実は頼りないものだったりするわけです。

「万事塞翁が馬」じゃないですけれど、何がどう転ぶかなんてわかりません。だから、分別せず「ありのまま」を受け止めるようにしたい。そうしたら、私の受講者への対応も、もう一つ上のレベルにあがると思います。とはいえ、「分別せず」は悟りの域の話ですから、簡単ではありません。一生かけて追求していくテーマになりそうです。


※「ディスカバリー」については、幣社森良枝も過去、コラムを執筆しています。是非、こちらも合わせてご覧くださいませ。
■第47回コラム 「新入社員よ、根も葉もある人材になれ!」


※文中では
加藤:フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 加藤 純一(敬省略)
(編)::リクルートマネジメントソリューションズ スタッフ

 

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*本プログラムは、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の講師が担当します。
*7つの習慣® 他商品名は、米国フランクリン・コヴィーまたはフランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の登録商標です。

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