7つの習慣

Covey Network News 株式会社リクルートマネジメントソリューションズ コヴィーグループ発行

第51回 コラム

「7つの習慣 SIGNATURE EDITION 4.0」 フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 取締役副社長 日本版開発責任者 佐藤 亙氏 インタビュー 【前編】

株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
ソリューション統括部 コヴィーグループ
深見 恵理
■実践と定着にフォーカス! 進化した“最高傑作”を語る

累計販売数3000万部以上の世界的なベストセラービジネス書『7つの習慣』。
発刊25周年を迎え、原著の改訂と共に研修プログラムも今年リニューアルされました。

今回・次回のコラムでは、「7つの習慣 SIGNATURE EDITION 4.0」のリニューアルの背景を中心に、日本版開発責任者の声をご紹介いたします。

インタビューさせて頂いたのは、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の取締役副社長であり、研修プログラムの日本版開発責任者を務める佐藤 亙氏です。

■なぜ“最高傑作”に手を入れるのか

森:世界147カ国で展開されている「7つの習慣」研修プログラムは、のべ3500社、20万人以上のビジネスパーソンが受講しています。受講者の中にも「人生を変えるような『気づき』があった」とおっしゃる方がたくさんいらっしゃいますよね。これまでも十分に支持されてきたプログラムを、なぜ刷新することになったのでしょうか?

佐藤:以前の内容のままでも「気づきを与える」という点では素晴らしい効果があったと思います。コヴィー博士の息子であり、米国フランクリン・コヴィー社の代表を務めるショーン・コヴィーも、リニューアルにあたって「なぜ最高傑作に手をつけるのか?」と自問自答の日々を送っていたそうです。

これまで、いわゆる世の中の成功者と言われる人たちの考え方や行動様式を言語化し、体系化したのが『7つの習慣』の唯一最大の特長。有名な『ビジョナリー・カンパニー』の著者ジム・コリンズ氏は、『7つの習慣』について“コヴィー博士は人間の標準OSを発明した”と表現しました。全てのスキルや知識を操るためのものですから、まさにその通り。ただし、OSにたとえるなら随時バージョンアップする必要もあります。

森:最高傑作と呼べるものを変えるのは勇気がいることですし、ジレンマもあったと思います。

佐藤:本社の人間に話を聞くと、これまで完成度をあげてきたという自負もあり、リニューアルにはかなり慎重だったようです。事実、開発に2年を要しています。そこまでしたのは、やはり「さらに上」を目指したかったからなのです。

■キーワードは「プラクティス」

森:リニューアルはどのようなテーマで行われているのですか?

佐藤:従来の研修プログラムでは、受講者からも「気づきがあった」とか「明日から変われる気がする」とか、一見良さそうな感想をいただいていました。でも、それだけでは不十分なのです。その人の行動が変わらない限り、変わったことにはならない。「いい研修だった」で終わってしまっては、もったいないですから。

たとえば、受講者に「明日、苦手な取引先と話すとき、いつもと違う態度で接してみよう」など「具体的な決意」が生まれ、実際に行動するところまで落とし込みたいのです。そのためには、研修の場での「プラクティス」が重要。「プラクティス」の意味に含まれる練習や実践を、研修中にできるだけ多く行うということです。

これはスポーツでも同じことが言えると思いますが、椅子に座ってコツを聞いて「そうか!」と思っても、練習をしなかったら上手にならないですよね。体で覚えないと忘れてしまいます。
7つの習慣」もしっかりと体得して、日々の言動を変えていくことに価値があるわけです。

森:「実践」と「定着」につながる内容になったということですね。

佐藤:そうです。「気づき」で終わるのではなく、「気づいて、腹に落として、決意して、行動する」。そして、一人ひとりの言動が変わることで、組織文化にもポジティブな影響を与えていく。
これが私たちの目指すところです。

■フレームワークで自覚を促す

森:今回のキーワードは「プラクティス」とのことですが、研修の中ではどのようなプラクティスが行われていますか。

佐藤:さまざまなプラクティスがありますが、一番特徴的なのは「フレームワークに当てはめて考える」という点でしょうか。たとえば、「主体的である」とはどのような状態なのかを定義し、それに対し自分自身は主体的なのか徹底的に考えてもらいます。こちらから答えを提示するのではなく、受講者が自分をフレームワークに当てはめて、そこで「自分はこれができる、これができてない」と自覚することが大事なのです。自分が今どこにいるか知らないと、目指すところとのギャップすらわかりませんから。

ゴルフの練習でも同じことが言えると思います。初っ端からコーチが正しいスイングを見せても、「わかった気がする」で終わってしまいますよね。そうではなく、まずクラブの握り方を覚えて、自分でスイングしてみる。本人なりに試行錯誤してコツがつかめてきたときに、コーチがスイングの軌道や体重移動について少し教える。
ようやくカタチになってきたところで、「これが理想です」とコーチがお手本を見せる。そこで初めてコーチのお手本と自分のスイングを照らし合わせるわけです。すると腹落ちすると思いませんか?

森:研修の場で、実践して、考え抜いて、自分なりの答えをつかみ取るということですね。本人のなかで試行錯誤があるからこそ行動を変えられるし、深く定着するのだと思います。


次回コラムでは、研修リリースまでの工夫やファシリテーターの進化、改めて語る魅力などについて、【後編】としてお届けします。



※文中では
佐藤:フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 佐藤 亙(敬省略)
森:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 森 良枝
(発刊当初から「7つの習慣」を始めとするフランクリン・コヴィープログラムに従事)

 

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*本プログラムは、株式会社リクルートマネジメントソリューションズがフランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社より販売を委託されているプログラムです。
*本プログラムは、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の講師が担当します。
*7つの習慣® 他商品名は、米国フランクリン・コヴィーまたはフランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社の登録商標です。

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