経営・現場・人事の間に入り、行動変容を支援する_リクルートMSのコンサルタント

■社員プロフィール

氏名: 山田 海さん

所属部署:技術開発統括部コンサルティング1部

2018年に新卒でリクルートキャリア(現:インディードリクルートパートナーズ)に入社後、「組織の制度や仕組み作りに携わりたい」という思いから、2022年にキャリアウェブでリクルートMSへ転籍。

現在は、シニアコンサルタントとしてクライアント支援に従事している。

 

■入社理由

「組織をどう設計するか」本質に踏み込み課題解決がしたい

人・組織領域に興味を抱いたきっかけは、大学時代のゼミでの経験です。大学時代は、採用学を扱うゼミに所属していました。採用学というのは、これまで暗黙知として扱われがちだった「採用」を、科学的・実証的に捉えようとする学問です。

例えば、構造化面接と非構造化面接の違いが採用精度にどう影響するのか、転勤が社員のモチベーションや経験形成にどのような影響を与えるのか、といったテーマを、アンケート調査や統計分析を通じて検証していました。社会心理学、経営学、組織論が交差するような領域を学び、人・組織領域に惹かれていったと思います。

新卒ではリクルートキャリア(現:インディードリクルートパートナーズ)に入社しました。人や組織に関わる仕事がしたいという思いが強く、インターンシップを通じて「面白い人が多い」と感じたことも大きなきっかけでした。

ただ、実際に採用支援を行う中で、「優秀な人材を採用すれば組織が良くなるとは限らない」という現実にも直面しました。専門性の高い人材を採用しても、経営陣や既存組織との価値観が合わず、能力を十分に発揮できないケースがありました。バックオフィス強化のために経験豊富な人材を採用しても、「組織としてどうありたいか」が明確でないために、互いの専門性がかえって仇となり、結果的にうまく機能しないこともありました。

リクルートMSへの転籍理由

これらの経験を通じて、「採用以前の制度や仕組み・風土に問題があるのではないか」と感じるようになりました。そしてその問題解決が、より奥深くて面白そうだと思いました。「採用」に限らず、「組織そのものをどう設計するか」「どういう状態を目指すのか」まで踏み込まなければ、本質的な問題解決にはならない—そうした問題意識から、より組織変革そのものに深く関われる環境として、リクルートMSへの転籍を決めました。

実際に入社してみると、リクルートMSでは「ソリューションを売る」という発想よりも、「クライアントの課題をどう解決するか」から考える文化が強いと感じました。制度設計・育成・組織開発・現場改革など、アセスメント・コンサルティング・トレーニング・HRアナリティクスと幅広いソリューションを持っているからこそ、課題に応じた最適なアプローチを取ることができる。そうした支援スタイルは、自分がやりたかったこととまさに一致していました。

 

■印象的な支援事例・プロジェクト

ゼロから形を作り、クライアントと共に納得解を作っていく老舗企業の組織改革

特に印象に残っているのは、老舗飲食チェーンA社の支援案件です。支援期間は約3年にわたりました。

支援がスタートした当時は、人事制度や育成体系が整備されているわけではなく、現場では様々な課題が積み重なっていました。具体的には、売上・利益の管理にばらつきがある、「人手が不足している」という声が上がる。一方で中途採用は苦戦、週6日勤務が常態化、そして評価・昇降格は統括が「経験・勘」に基づいて決定するという状態でした。数十年来の根強いファンが付いているという強みを持つ一方で、老舗ならではの複雑な課題も抱えていたということです。

この案件では、プロジェクトオーナーである社長が「経営改善」を強く望んでおり、その実現手段として人事制度改革が位置づけられていました。単なる制度導入ではなく、「どのスキルを持つ人材が、どの店舗に、どれだけ必要なのか」を可視化し、適切な配置とコストコントロールを実現することが目的でした。

私はメンバーとして参画し、その後プロジェクトリーダーを担うことになりました。支援の流れとしては、まず職人が長年培ってきた暗黙知をスキルという形式知として言語化し、人事制度を設計するところから始まりました。次に、現場で運用できるよう、仕組みやツールを設計。さらに、店舗設備・客数・必要なスキル要件をもとにシフトロジックを構築し、現場への浸透支援を行いました。

特に難しかったのは、「理想のロジック」と「現場実態」をどう接続するかです。シフト設計一つとっても、「この店舗なら機能する」「この店舗では実態的に難しい」ということが何度も起き、そのたびに現場と検証を繰り返しながら修正していきました。

クライアントとのコミュニケーションで大切にしていたのは、社長の構想やイメージを言葉や絵に落とし込むこと、そして現場接点を通じて現場の事実を人事や経営に届けることです。また、変化の兆しを捉えてプロジェクトチームの背中を押し、時には敢えて葛藤が生じるような働きかけを行い、経営と現場の双方に納得感を醸成していくことも、重要な役割でした。

制度導入時の説明会も非常に印象的でした。長年現場を支えてきたベテラン社員から、「そもそも人が人を評価することなんてできるのか」という意見がありました。ただ、その場では単に論理で押し切るのではなく、「なぜこの改革が必要なのか」「このままだと会社がどうなるのか」を社長自身の言葉で語ってもらいました。

一方で、「これまで皆さんが暗黙的にやってきた育成や指導を、言語化・仕組み化しただけ」という説明も丁寧に行いました。変えるべき部分と、守るべき価値観を切り分けながら進めたことが、最終的な納得感につながったと思います。

この案件で成果として感じているのは、人の変化です。社長は一連の変革を通じて、「なぜ改革をするのか」「会社をどういう姿にしたいのか」という「Why」を、自分の言葉で力強く語り、自らが変革の原動力となっていきました。

そして、当初は変化に強く抵抗していたベテラン社員が、自ら制度を活用し、「自分はまだこのスキルが足りないから、別の業務にも挑戦したい」と発言してくれるようになりました。他者とのスキル比較を通じて、自分自身を客観視できるようになったことが、大きな変化だったと思います。

クライアントからは、「コスト削減ではなく、人の成長を大事に制度改訂やシフト最適化に取り組んでくれる」という言葉をいただきました。この言葉は、自分たちの支援スタンスをまっすぐ受け取ってもらえたと感じ、とても印象に残っています。

この経験から得た最大の学びは、「ゼロから形を作り、議論や現場接点を通じて一緒に納得解を作っていくこと」の大切さです。また、このプロジェクトで培ったスキル定義や運用設計時のナレッジは、「スキルベースドマネジメント」という考え方として、その後の別案件にも応用しています。

■業務のやりがいや意味、価値を感じる瞬間

自分の作った制度や仕組みで、「人の変化」を目の当たりにできる

前職では、「採用」というソリューションを中心に支援を行ってきましたが、リクルートMSでは「組織課題を解決するためなら、どんな手法を使ってもよい」という自由度があります。制度設計、育成体系構築、マネジメント改革など、扱えるテーマやアプローチの幅が広いです。自分次第で何にでもチャレンジできる環境がある点で、前職と比べてやりがいの質そのものが違うと感じています。

特に、自分の作った制度や仕組みによって人の行動が変わる瞬間を目の当たりにできることに、大きな価値を感じます。「こういう制度や仕組みが回れば、こういう行動変容が起きるはずだ」という仮説を立て、それが実際に現場で起きた時は、本当にやっていてよかったと感じます。

また、組織変革は論理だけでは進みません。合理性だけでなく、感情への配慮や、時には危機感を適切に伝えることも必要です。リクルートMSでは、正面の理・側面の情・背面の恐怖、その全てをフル動員しながら、現場の行動変容まで伴走できます。

さらに、アセスメント・コンサルティング・トレーニング・HRアナリティクスと幅広いソリューションを扱えるからこそ、課題に最適なアプローチを選び取ることができます。現場に入り込みながら、論理と情緒の両方を使って変化を支援していくこと——それが、この仕事ならではの面白さだと思います。

■働き方・キャリア

今後さらに深めていきたいのは、「現場マネジメントの変革」です。制度を変えるだけ、研修を行うだけでは、組織は本当の意味では変わりません。最終的には、現場がどう行動を変えるかが重要だと考えています。

そのためには、人事だけではなく、経営陣や事業責任者とも連携しながら、組織全体を横断して変革を進める必要があります。経営戦略・現場運営・人事制度をつなぎながら、実際の行動変容まで伴走できるコンサルタントになりたいと思っています。

それから、個人的に「古くて新しいもののアップデート」に強い関心があります。例えば、フィードバックという行為。テクノロジーがどれだけ進化しても、人が人に対してフィードバックを与え、成長を支援し、働きがいを高めることの本質は変わりません。

変わるのは、そのやり方だけです。コンサルタントとして、時流や顧客の特徴を踏まえながら、そうした「古くて新しいもの」をアップデートし続けることに挑戦していきたいと思っています。

1日のスケジュール

7:00~9:00 始業、資料作成

9:00~12:00 社内打ち合わせ

13:00~16:00 納品アポイントメント

16:00~19:00 資料作成、終業

基本的に資料作成やクライアントとの打ち合わせが中心です。最近子どもが生まれたこともあり、現在はかなり朝型の働き方をしています。現在はリモートワーク中心ですが、対面でのクライアント支援や社内打ち合わせがある場合には出社もしています。頻度としては、週1回程度出社するかどうか、というイメージです。案件によって忙しさの波はありますが、自分の状況に合わせながら働き方を調整できる環境はあると感じています。

■就活生へメッセージ

意思を持ち、学び続けよう。あなたの想いがここでは生きる。

リクルートMSは、自分の意思や思いを尊重してくれる会社だと思います。だからこそ、自分が何をやりたいのか、何に問題意識を持っているのかを、ぜひ積極的に発信・言語化してほしいです。

一方で、意思を実現するためには、それ相応の学習や努力も重要になります。知識やスキルを高めるだけではなく、自分自身のメンタリティを鍛えることも含めて、学び続ける姿勢はとても大切だと思います。

リクルートMSに向いている人は、「学習に貪欲で、人の機微を捉えながらも目的をしっかり志向できる人」だと思っています。自分の気持ちや問題意識を大切にしながら働きたい人にとっては、とても面白い環境です。「人・組織」に関心があるという学生はもちろん、論理的に考えることが好きで、かつ人間そのものへの興味を持っている人にとっては、非常にやりがいを感じられる仕事だと思います。

 

会社・事業実績のご紹介

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