問いを立て続けることが、変革への第一歩 ~人事経験を武器に、組織変革に向き合うコンサルタント~

■社員プロフィール

氏名: 加藤里奈さん

所属部署:技術開発統括部 コンサルティング2部

2022年に、中途でリクルートマネジメントソリューションズ(以下、リクルートMS)入社。前職では約4年間、大手日用品メーカーにて人事に従事。リクルートMS入社後はコンサルタントとして4年間、人事制度設計や育成体系構築、従業員意識調査分析など幅広いテーマの案件に携わっている。

 

 

■入社理由

グループ間の対立から芽生えた、人・組織への問い

人・組織領域への関心は、学生時代から持ち続けてきたものです。小中学生時代や、アメリカで過ごした高校時代でも、グループ同士での対立や、肌の色や国籍による分断といった光景を目にしてきました。その度に、「どうすれば一つの組織としてまとまれるのだろう」と漠然と考えていました。

大学では経営学部に進み、人材マネジメント・組織マネジメントを専門とするゼミを選択しました。文献の輪読を通じて、成果をあげる組織構造やリーダー像への理解を深めるとともに、企業や地域団体への人材・組織活性化の提案を実践しました。また「ゼミ自体も一つの組織だ」という視点のもと、ゼミ生が主体となって運営に携わることで、組織マネジメントを実践的に学びました。特に関心を持ったのは、組織心理学の領域です。制度や仕組みをつくるだけでなく、「社員がどう受け止めるか」など心理面も重視する視点は、現在のコンサルティングでも経営・人事・現場の三つの視点を大切にするスタンスの原点になっています。

「型にはまらない」スタンスへの共感

前職では、身近な商品を扱っているため貢献実感が湧きやすく、サプライチェーン全体を俯瞰する経験ができる点に魅力を感じ、入社しました。その後、一つの会社の中だけでなく様々な業界・企業の人事課題に関わることでもっと広く・深く学びたいと思い、転職を考えました。

リクルートMSへの転職を決めたのは、営業・企画・研究・コンサルティングといった多様な職種が連携し、アカデミックな視点と現場実践の両方を学べる環境に惹かれたからです。また、パッケージ提案ではなく、お客様の実情に合わせて課題を設定・解決するスタンスに強く共感しました。

 

■印象的な支援事例・プロジェクト

伴走し続けた、育成変革プロジェクト

最も印象に残っているのは、ある大手メディア企業への長期支援です。当初は研修整備のご依頼からスタートしました。「LMS(学習管理システム)を導入したい」というご要望でしたが、「ツールを導入するだけで人は本当に育つのか」という問いを持ち、まずは現場のヒアリングから始めることを提案しました。

現場に足を運ぶ中で見えてきたのは、人・体制・プロセスにまたがる複合的な課題でした。それに伴い、支援の方向性はシステム導入から体制作りへと転換しました。人事担当者が現場に寄り添いながら育成を進める「HRBP(HRビジネスパートナー)」の役割を設け、会議の場をセットするなど、仕組みそのものを一緒に設計していきました。

長期支援ならではの難しさもありました。長期にわたる伴走の中では、実施内容やアウトプットは変わり続け、効果の数値化も容易ではありません。AIの発達もあり、「本当に役に立てているのか」という問いに駆られることもあります。そこで意識するようになったのが、「アウトプットを超える価値」の提供です。全体視界を示す、対話を構造化して整理するといった作業を通じて、一見遠回りに見えるプロセスを丁寧に重ねていくこと自体に価値がある——そうした論理と感情の両面に寄り添った伴走を通じてお客様の意識や視界が変わっていくことが、普遍的な価値だと考えています。同時に、これらの変化を継続して見届けられることが、この仕事の大きな醍醐味だと感じています。

「仕切りすぎない」ことが生んだ帰属意識

もう一つ印象的だったのは、新たな部門立ち上げに伴うミッション・バリュー策定のご支援です。部門横断でメンバーを集め、対話ワークショップを何度も繰り返しました。「何度もやる必要があるのか」という声も上がりましたが、コンサルタントが答えを集約して終わらせるのではなく、社員同士が自分たちで議論できる枠組みをつくることにこだわりました。それは、「ゆくゆくはコンサルタントが介入しなくても、自走できるようになってほしい。そのための枠組みを作りたい」という思いから芽生えたものです。

結果として、メンバーの帰属意識が高まり、対話を重ねる中で少しずつ変化が見えてきました。この経験を通じて、最終的にはコンサルタントの介在が減っていくことこそがご支援のゴールだという考えが強くなりました。その状態を目指して伴走し続けることに、この仕事の意義を感じています。

■業務のやりがいや意味、価値を感じる瞬間

「なぜ今やるのか」を問い続けることが、価値の源泉

やりがいを感じるのは、お客様が「これでやってみよう」と前向きに意思決定できる瞬間に立ち会えた時です。与えられたテーマにただ取り組むのではなく、「なぜ今これをやるのか」という目的をお客様と一緒に話し合いながら進めるプロジェクトは、確かに役立っているという実感があります。

前職の人事経験は、コンサルタントとしてやりがいを感じる上での大きな強みになっています。人事担当者が日々どのような業務を行い、どこでつまずくのかを実体験として知っているからこそ、経営・人事・現場の三つの視点を持ちながら支援できます。

また、リクルートMSが持つフレームワークや他社事例は、「他社でも同様の課題が起きているのか、それともこの企業固有の問題なのか」を見極め、打ち手の方向性を絞り込む際に有効です。

「リクルートMSはなぜ社員のモチベーションが高いのか」と気になるお客様は多いです。その答えの一つは、「次に何をしたいか」を常に問われる文化にあると思います。自問自答する習慣が自然と身につき、それが主体的な行動につながっていく——この環境自体が、お客様へ届けられる価値の一つでもあると感じています。

■キャリアパス・ビジョン

広く経験した先に、見えてきた自分の方向性

入社当初はさまざまな領域の案件を広く担当していましたが、経験を重ねる中で少しずつ自分の方向性が見えてきました。人事制度設計も手がける中で、社員の行動変容に直接関われる「人材育成」領域に、より強い手応えを感じるようになりました。育成は研修・OJT・マネジメント・次世代育成など多岐にわたり、継続的な支援との親和性が高い点も、自分の志向に合っていると感じています。

将来的には、様々な事業会社との接点を経た上で、内部から自組織の人事やHRBP(HRビジネスパートナー)として、社員の成長に関わる役割にも挑戦してみたいと考えています。

■就活生へメッセージ

「答えを出す」より「問いを立てる」ことから始めてほしい

コンサルタントという仕事は、社会人経験のない学生には遠いものに感じるかもしれません。でも、必要なのは豊富な知識や経験だけではありません。「この会社の社員がどうなればいいのか」「なぜこの課題が生まれているのか」と問いを立て、一緒に考えようとする姿勢こそが、この仕事の本質だと思います。答えを出すことより、問いを立てることを面白いと感じられるなら、この仕事はきっとあなたに合っています。

 

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