効果的な新人導入教育を実践するためのヒント

正解はなるべく与えない、行動させ考えてもらう 〜その2〜

想定させる

新入社員がこれまで考えてこなかったような考え方でイメージさせてみることも有効です。「5年後、10年後どうなっているでしょうか?」「こういう行動により、最悪どんな事態が発生するでしょうか?」「どんな影響があるでしょうか?」「このようにしたら、顧客はどういう行動に出るでしょうか?」などのイメージングをさせることによって、なぜそうするのか、なぜそうしてはいけないのかが明確に意識できるようになります。


実際の職場や仕事とつなげて考えさせる

また、配属後のことを想定させ、つなげて考えさせることも有効です。ただし、仕事経験が無い新入社員にとっては、考えるための材料が少ないことも多いので、職場のことがわかる資料(VTRや写真など、ビジュアル的に場面が理解できるものが有効)の提供や、先輩社員へのインタビューなどを実施させることで材料を与え考えさせることがポイントとなります。その上で、「実際の場面ではどうなる?」と考えさせることによって気づきを生むことができます。

特に最近では、個人情報保護法などの影響でオフィスの入館制限が厳しくなり、就職活動中のOB・OG訪問/内定中の仕事の現場見学などの機会が減り、実際の現場の雰囲気がさらにつかみにくくなっているようです。

弊社のトレーニングでも、一部のトレーニングで各セッションの前に、配属された後にどんな場面が想定されるのか、オリエンテーションVTRを流すようにしています。こういう場面がすぐにでもやってくるからこそ、こういうことは身につけておきましょう、という研修の動機付け、という観点からも効果が高いようです。



以上述べてきたように、「考えさせる」ことは、深い気づきが得られる、自分で気づいたことは教えられたことよりも大事にする、現場で応用が利くなどのメリットがあります。反面、時間がかかり効率が悪いというデメリットがあることも注意しておきましょう。限られた新入社員研修の時間の制約の中で、「これは」という内容に絞って「考えさせる」というバランスを取って有効に活用してみてください。

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