効果的な新人導入教育を実践するためのヒント

そうはいっても、厳しすぎないように

このように文字で書くと、ずいぶんと厳しい雰囲気のようですが、実際にはトレーナーは体育教師のようにびしびし指導するわけではありません。
指示・命令はたいてい1度しかしませんし、報告のないチームを「だめじゃないか」と頭ごなしに叱るわけでもありません。セッション毎のあいさつも、2度目ぐらいまでは指摘しますが、それ以降は新入社員に任せていきます。
なぜかというと、厳しいち密な指導をすると、それもまたビジネスの現場・実際とかけ離れて「学校教育」に近づいていってしまうからです。丁寧すぎる指導は受身の姿勢を作り、自分で考えることを妨げ、却って「指示待ち」の新人を作ることになります。


新入社員同士に相互評価させよ

厳しくする代わりに、節目での評価は基準を明らかにして、○×をはっきりさせていきます。チェックシートを使って相互評価をさせるのが有効です。
そして、なぜそうなったのか、自分たちで振り返り考えさせる時間を取ります。それがビジネスの現場・実際に近いからです。上司は常に自分たちを見ていてくれるわけでもないですし、必ずしも正解が無いのがビジネスの世界だからです。その中でも自分で考えて行動していける「習慣」を少しでも身につけさせることが大事になってきます。


公開コースを利用するのも一つの手段

話はわかるが、新入社員が少人数でなかなかそういう雰囲気にしづらい、というご相談もいただきます。
そういう場合にはいろいろな教育団体が実施している公開コースを利用する手段があります。
さまざまな会社の新入社員が集まり、自分は否応無く「自社の代表」としてそこに出席しなければならないのですから、緊張感を持って受講することができるようです。
弊社でも実施していますが、実際に「自分だけうまくできないと、会社そのものがだめな会社と思われそうなので緊張します」という声が受講生から聞かれました。


また、多くの新入社員がスーツを着用し、一堂に会して研修を受講する雰囲気の中で意識が変わる効用もあるようです。実際に昨年の公開コースを受講した新入社員の方から次のような声が寄せられました。

  • 「自分はいよいよ社会人になったのだ、という気持ちになりました」
  • 「同期が3人で少なくてさびしかったけれど、他の会社の人と一緒に研修を受けることができて、たくさん同じような立場の人がいると思うと安心できました」

「はじめてのおつかい」というわけではありませんが、会社の指示で見知らぬ会場まで行き、きちんと研修を受講し、報告をするという「初仕事」を通じて社会人としての自覚を高めるという手段も検討してみてはいかがでしょうか?

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