教育体系(再)構築について
教育体系構築の方法(2)
現状把握と方針策定
現状把握
事業戦略の方向性、現在の人的資源がどのようになっているのか、育成に関する制度・仕組み自体がどのような状態になっているのか等を様々な角度から情報収集し、その現状を把握します。情報収集にあたっては、対象(経営者〜一般社員、顧客・協力会社)と適切な手法(インタビューやアンケート、アセスメントなど)を組み合わせることが効果的です。
方針策定
まず、“ビジネスの観点”から、事業戦略や自社の今後の競争優位性(自社の独自能力)や大事にすべき価値観(バリュー)を明らかにします。その上で、それらを維持・強化していくために必要な人材を育成することを目的とおいたときの、現行の人材育成施策の強み・弱みを明らかにします。
そして、忘れてはならないのが、“モチベーションの観点”です。つまり、現従業員のモチベーションリソースや育成施策への要望を踏まえ、それらを維持・強化していく上での現状の人材育成施策の強み・弱みを明らかにすることです。
この二つのステップで、企業・人材の両面から現状を把握、人材育成の方向性を固めてゆきます。それらをベースに、現在の育成体系とを照らしあわせ、育成に関する課題の抽出と解決の優先順位を明らかにします。
育成方針を定めるにあたっては、自社にとっての“育成の意義・目的”は何か、いつまでにどのような対象(全従業員/ある特定階層など)に、どのように育って欲しいか、そして育成施策のスタンス(一定階層は会社責任/基本は自己責任など)はどうするかなどの基本的な事項をおさえておくことが重要です。
定まった育成方針と現状を照らし、手を打つべき課題の優先順位をつけ、短期的に何を行っていくべきか?中長期的にはどうか?等を明らかにしてゆきます。
【現状把握すべき領域】
【方針と課題抽出】