研修はどう現場で活かせるかが大事 現場で活かせる研修とは?
氷山モデルを使った研修プランの検討
また、研修プラン全体像と合わせて、どのような内容の研修を導入していくかももちろん重要なポイントになります。
それらの点について、下図の「能力構造の氷山モデル」を用いてご紹介いたします。
【能力構造の氷山モデル】

例えば、「課長層のマネジメント力を強化する」ことを人材育成上の課題においたとして、氷山モデル上のどのポイントを強化していくか、またどう組み合わせていくかが、次の検討課題となります。
一般に、人が何らかの成果、あるいはそれに必要な行動をとるためには、知識やスキルや態度などと、行動のベースとなる性格・資質などが必要になります。1 の性格・資質は、比較的変化しにくい部分なので、採用時や昇格時に適性検査などで判断していくポイントです。育成上では、比較的育成が容易である 2 〜 4 の知識・スキル・態度の強化をねらいます。
・そもそも管理職に昇格したばかりなのでその役割を認識する必要がある。
→2.知識
・管理職としてさらにステップアップするための意欲や自分の価値観を見直してほしい。
→4.態度
上記のように課題を具体化して強化すべきポイントを判断します。
また、長期的にはこれらを組み合わせて考えていくことも重要です。
例えば、弊社公開コースのプログラムにある「マネジメントの原理原則を学ぶ管理者基礎研修(MBC)」は、主に2.知識の部分を強化する研修です。
なお、MBC研修の中では講師から一方向で原理原則をお伝えするのではなく、まず自分だったらどう考えるか、日常職場でどのように振る舞っているかを出しながら考え、ディスカッションを行っていきます。
最終的には、今後職場で管理職としてどのようにマネジメントしていくかの行動計画を立案します。
このように、実際に現場で起こっていることを題材にしながら進んでいく研修を選択していくことも、「現場で活かせる」研修プランづくりのポイントとなります。