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今求められる「突破力のある現場リーダー」 厳しい環境を乗り越えるためのリーダーシップ強化策を考える


ある現場リーダーの取り組み

ここでは、厳しい状況を突破し、戦略実現への動きを進めていった現場リーダーについてご紹介いたします。

マネジャーAは、ある自動車部品メーカーの設計開発部門に在籍し、大手自動車メーカー向けのエレクトロニクス製品の設計開発を担当する組織をマネジメントしています。マネジャーAの置かれた状況は以下のようなものでした。(図表7)

まさに、あれもこれもの厳しい状況に翻弄されていました。この八方塞がりに見える状況の中、マネジャーAは何をきっかけにして突破していったのでしょうか。

マネジャーAはすべきことが山積する中で、置かれた状況やメンバーの状態を捉えなおし、「B社の新製品開発」という機会を【一点突破の対象の明確化】し、取り組んでいきました。

●その後の組織の状態
当初は、「なぜみんなで取り組むんですか?」「忙しいのに、会議ですか?」といった声もありましたが、次第にメンバーが持っていた好奇心が刺激され、B社の新製品開発に向けてさまざまな視点から意見が出てくるようになりました。
当初は狙っていませんでしたが、先輩から後輩に対する良い育成機会ともなり、皆が顧客との会話の中で感度高く、次の商品開発につながる情報をスピーディーに共有することを意識するようになりました。結果的に、「目の前のコストダウンや商品数削減」といった他の取り組みでも、メンバーにとって「単に辛いこと」から、「辛いが将来につながること」と捉え直すことができ、疲弊感も少しずつではありますが解消されてきました。

このように、八方塞がりな状況を突破する可能性を感じる動きが出てきました。マネジャーAの取り組み自体は小さな一歩かもしれませんが、その動きがチームを良い回転につなげていく価値ある一歩となっていったのです。

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