日本にもっと「働きがい」を! 「働きがいのある会社リスティング説明会」のご報告
Great Place To Work(R) Instituteの考える「働きがい」とは?
次に、Great Place To Work(R)の考える「働きがいのある会社」のモデルとその特徴をご紹介します。
■Great Place To Work(R)モデル〜「働きがいのある会社」とは?
「知名度」「給与」「就職人気ランキング」……「働きがいのある会社」の捉え方はさまざまあると思います。
Great Place To Work(R)では、「他者評価」ではなく「自己認識」「従業員からの評価」に注目したモデルを提供しています。大きく分けて「信頼」「誇り」「連帯感」の3ディメンション(要素)で構成され、このうち特に重要な要素である「信頼」については、「信用」「尊敬」「公正」の3つに分けて捉えています。この計5つのディメンションが、働きがいのある会社作りに欠かせないものです。すなわち、「働きがいのある会社」とは、従業員が勤務している会社やその経営者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、一緒に働いている仲間と連帯感が持てる会社なのだと考えています。

■Great Place To Work(R)モデル・調査の特徴〜他の調査との違い
過去30年近くにわたって続けてきた研究・調査の結果に基づく本モデル最大の特徴は、3000名以上の従業員の生の声をベースにしている点です。ベースとなる従業員の声は、膨大な数のインタビューを実施することで得られた信頼度の高いものです。調査時の設問に関しても、特定の専門家が作ったものではなく、従業員の生の声をもとに考案した設問を採用しています。従業員の極めて率直な意見をくみ取るための工夫です。
また、このモデルに基づく調査は、一般的な従業員意識調査などとは違い、その会社の欠点や課題を発見するために行うものではありません。むしろリスティングに参加した会社には、ぜひ自らの「強み」や成長の機会、他社との違いを認識し、その会社ならではの「働きがい」を高める行動を自ら起こすきっかけとしていただきたいと考えています。そのため、調査結果では肯定的な回答をした人の割合を算出し、会社の強みや長所を見極められるように配慮しています。