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ハードの統合からソフトの融合まで M&Aの組織・人材マネジメント<前編>

公開日:2006/04/01
更新日:2017/11/08

賃金制度の統合

水平・対等合併に際しては、「賃金制度」の統合が最も困難な課題になりがちです。

職務給や役割給の統合においては、賃金格差が大きい場合でも報酬レンジを広く設計し徐々にあるべき姿へと収束させるような制度設計を行なうことも可能です。

しかし、職能資格給や属人的な給与の統合では、従業員の士気や組合側への対応を考えると、基本的には高い賃金レベルに寄せざるを得ない場合が多くなります。統合を機に、属人的な給与部分の比率をしかるべき水準に引き下げることが解決策の1つといえます。

今回の制度(ハード)の統合についての特集はいかがでしたか?
日本の企業同士の水平・対等合併の場合には、その形態ゆえの難しさをしっかり認識し、風土・文化や社員意識を踏まえたうえで、統合後の運用も考慮した制度(ハード)を統合する必要があると思います。

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