「人材マネジメント実態調査2010」からの考察 「人事の役割」とは
人事は経営の戦略パートナー?
今回の調査で、人事の「4つの役割」について、現時点と5年後の優先順位について回答をいただきました。結果は以下の表になります。

現在・5年後ともに、「戦略実現パートナー」の第1位選択率は5割を超えており、また第1位選択率と第2位選択率の合計は9割におよんでいました。人事の仕事に携わる方、特に今回の調査の回答者であった管理職以上の上席者の方はほとんど、「人事は経営の戦略パートナー」だという認識を持っていらっしゃるようです。
続いて第1位の選択率が高いのは、「理念-バリュー実現パートナー」となりますが、こちらは第1位の選択率が現在は約2割、5年後は約3割と、増加傾向にあります。
この結果は、海外展開・グローバル化を進める企業にあって、今後避けることができない人材の多様化に対応すべく、企業理念やバリューの浸透を進めていこうという皆様の意欲が反映されているのかもしれません。
では人事部門では、このような人事の役割に対する達成状況をどのような指標で捉えようとしているのでしょうか。人事における成果指標の導入状況と今後の利用検討について回答いただいた結果から考察してみたいと思います。