シニア人材の活性化 シニア人材が自分と組織のためイキイキと働くには
働く側の意識改革へのアプローチ
では、シニア層の活性化をテーマとした研修ではどのような仕掛けや取り組みが効果的なのでしょうか。ひとつの事例をご紹介します。
フランクリン・コヴィー・ジャパン社が提供する「7つの習慣(R)」プログラム※をシニア層活性化に向けたソリュー ションのベースとして活用した研修では次のようなアプローチをおこなっています。
研修参加を通じて、自分自身と徹底してしっかりと向き合っていただくこと、そして、自分の身に起きている変化 を受け入れ、効果的な対応を取っていたただけるように促していくための4つのステップです。
(1)自分が直面している現実について考える
・現在の自分は、今までの自分の選択(意思決定)の結果であること、これからの人生を選択していくのも自分であることを認識していただく。
・自分を取巻く現実や環境の変化に対応したパラダイム(ものの見方、考え方)の転換が必要であることを理解していただく。
(2)自己を再認識する
・現在までの自分を振返り、自身の強み、価値を認識することで自信を持っていただく。
(3)個人の人生目的(ミッション)を明確化し、会社からの期待との整合性を図る
・理想の将来を獲得するためには、自分としてどのような選択をしていくのが効果的なのかについてじっくりと考える。
(4)残された、今後の仕事人生でどのようなことに具体的に取り組んでいくかを決める
先の2つのケースにおいては、特に「自己リーダーシップ」の発揮に向けてのコンテンツを中心に、シニア層活性化のテーマに合わせたアレンジメントを行うことで、この「7つの習慣」を効果的に活用しているのが、大きな特徴です。
自分自身と徹底して向き合っていただくのみならず、「人生という広い観点で自己と向き合い(仕事軸だけではない)、仕事以外の役割(例として、父親、友人、後輩社員の育成担当など)を考えながら自らの人生の設計図を描くことで内発的な気付きを促す」アプローチを取っているのが、他研修と比較して大きく違うポイントです。
また、一方的な講義だけではない、映像やゲーム、グループディスカッションなどを効果的に活用し、五感に訴 えかける仕立てで展開してことももう一つの特徴です。
これらの独自のアプローチにより、押し付けではない形で自然と自己と向き合い、深い気付きと今後の仕事人 生を前向きに捉えていけるためのきっかけを得ることができるという点で、お客様からも高い評価を得ています。
※「7つの習慣(R)」は、継続して成果を出し続けるための効果的な生き方とは何かをテーマとした、リーダーシップ研修としては世界で大きな評価を獲得している研修プログラムです。