シニア人材の活性化 シニア人材が自分と組織のためイキイキと働くには
シニア層活用化に向けた研修テーマ
ここで、あらためて、弊社にてシニア層活性化テーマの案件として、ここ最近研修施策でお手伝いをさせていただいているケースについて整理すると、大きく以下の2つにまとめることができます。
ケース1.「退職〜再雇用後」65歳までの活性化
研修目的:自分自身を取り巻く環境について主体的に受け止め、65歳退職までの期間を、一人ひとりがいきいきと、やりがいを持って仕事に取り組んでいくきっかけ作りと実際の業務遂行で具体的に活用できるヒントを獲得する。
報酬は雇用条件の変更により大幅にダウンするが、業務内容は基本的に継続される状況。仕事に対するモラールの停滞を解消し、前向きに働いてもらうための意欲転換を促す。
受講対象:定年退職年齢到達、再雇用対象者
ケース2.「役職定年者」のモラール向上
研修目的:直面した環境の変化を主体的に受け入れ、これからの会社人生における自らの会社への貢献領域を決定し、前向きに仕事に取り組んでもらうための意欲転換を図る。
役職を退いた立場となっても、後輩管理のサポートに主体的に取り組んでほしい。後輩社員の育成に力を注いでもらいたい。
受講対象:役職定年者(部課長)
ケース1は、先に前ページでご紹介した「専門職志向」、ケース2は「管理職志向」の方の状況への対処に近いと言えます。
また、2つのケースには、対象者の置かれている状況において共通している点があります。それは、
(1)「会社都合(自分の影響できる範囲外)により、自分の仕事における役割、立場、状況が変化する(した)」
(2)「変化に直面した後も会社側から今後の活躍を期待されている」
ということです。
このような「自分自身の意に沿わない変化」を乗り越えるきっかけをいかに短い研修の場でつかむことができるか、そのためにどのような仕掛けを行うかが、シニア層の活性化を目的とした研修では重要となってきます。