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人材・組織開発領域における潮流やテーマ ASTD 2005 世界大会 International Conference & Expo


主要テーマにおけるトレンド(1)

1. リーダーシップ

ASTDでは、毎回著名な方々の基調講演が行われます。今回の開催にあたる基調講演は、元ニューヨーク市長のルディ・ジュリアーニ氏と、企業の組織変革を手がけた後、現在ニューヨーク市の教育改革に取り組んでいるボブノーリング氏によるもので、自らのリーダーシップの実践が語られました。全体を通して本テーマへの関心の高さがうかがえ、象徴的であったといえるでしょう。

リーダーシップ領域における流れには以下のような点が挙げられるかと思います。

1)リーダーシップは学ぶものである
「リーダーシップは学ぶものである」という基調講演における元ニューヨーク市長のジュリアーニ氏の言葉に象徴されるように、リーダーシップとは、個人が自ら伸ばしていく能力、開発担当者側からみると、開発していく能力という考え方が定着しています。そして、個々人のリーダーシップをどのように開発していくかという実践的な方法への関心の高さがうかがえました。これを反映してか、りーダーシップが職務権限によって与えられている初期レベルから成熟していく段階的なモデルや、自身から、チーム、組織、社会へと拡大していくモデルなどレベル論的なものが紹介されていました。

2)リーダーシップ開発手法
企業のリーダーシップ開発の事例の中では、現場の課題をそのままプロジェクト化し、そのプロセスの中でさまざまな学びを深めるといったアクションラーニングが主流になっていました。リーダー開発の手法的には「ストーリーテリング」という、個人のリアルな経験を場でストーリーとしてグループの中で語り、共有することによって皆が学ぶ、気づく、という手法が複数のセッションで共通して取り上げられていたのが特徴的でした。また、コーチングやメンター制度を使った1対1で人が関わる育成手法も、開発手法として既に欧米では確立している様子でした。

3)セルフリーダーシップ
セッションでは個人としてのリーダーシップが数々の場で取り上げられていました。誰もがリーダーであり、人や周囲に影響をもたらしているという考え方や、開発プロセスにおいては「己を知る」を起点としているところが印象的でした。

2. ROI

予算を獲得するための投資対効果測定は長年のテーマですが、実際のセッションでは、効果を測ることそのものの重要性への関心は引き続き高いものの、精緻に定量化・数値化する手法を追い求めるというよりも、計測できない価値をどう表すか、どう組織内で認知してもらうかが重要だという傾向になっています。昨年紹介された手法として、業績に対してプログラムの寄与度と信頼性を掛けるという方法がありますが、今年もこれを活用した事例が紹介されていました。実際にROIとして計測している企業は15%程度であると言われており、今後もこのトレンドは大きくかわらないものとみられます。

今回紹介された新しい方向性としては、企業経済価値(EVA)のような将来価値の中で測れないかという考え方が出されていました。また、効果測定の方法として受講者観察サーベイ、受講者や上司などに対するインタビューのほか、バランススコアカードに組み込むことも一つの可能性として提示されていました。


【ASTD会場近景】

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