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WEBを活用した研修効果向上施策 「効果があった!」と言われる研修実施のために


お客様事例から明らかになる実践促進の効果

本章では最近(2011年5月〜7月)に行ったサービスのトライアル結果を通じて、実践促進の効果をご紹介します。 今回のトライアルでは2社53名に対し、研修前に1回、研修後に3回(研修直後の計画策定・1ヵ月後の振り返り・2ヵ月後の振り返り)のアンケートに、WEBを通じて回答して頂きました。アンケートの間には週1回の定期メールを受講者全員に送信し、またアンケートの回答締切の直前には、未回答者に対して記入促進メールを送ることで、リマインドを狙いました。

そのアンケート結果から、多くの人事担当者の方から挙げられる疑問について検証します。

●アンケートには回答してもらえるのか?
実践ナビはWEBを用いたサービスであり、受講者が自発的にアンケートに回答することが前提となります。しかし多忙な業務の中で、本当に回答してもらえるのか?という懸念の声をいただくことも多くあります。
そこで、まず各アンケートの回答率をご紹介します。表3にあるように、どの段階のアンケートに対しても、90%前後の受講者の方に回答していただけています。これは、毎週のメールおよび未回答者への記入促進メールによる効果が大きいと考えています。

また、送信するメールの内容も、どのようなものが効果的であるか、これまでのトライアルを通じて明らかになってきました。

毎日多くの業務メールをやり取りする受講者にとっては、
 1)メールの目的
 2)自身はいつまでに何をすればよいか
が端的に書かれていることで、そのメールに対するアクションの優先度が高まるということがわかっています。

今回のトライアルでは、「現在の進捗状況」「次に回答すべきアンケート」「回答締切の日程」がダイレクトに伝えられるよう極力シンプルな文面にすることで、リマインド効果を高め、高い回答率と確保することができたと考えます。

●職場での実践は促進されるのか?
アンケート回答を促進することができても、行動計画を実際に職場において実践しなければ、意味がありません。受講者が研修1ヵ月後・2ヵ月後に回答する振り返りアンケートでは、研修直後に策定した自身の行動計画について、どの程度実践できているか、また実践によって自身や周囲への変化は起こっているか、という主旨の設問に回答していただきました。これにより、行動計画(P:Plan)の実践状況(D:Do)を振り返り、そこから見えてきたことを踏まえて、次の実践行動につなげていく(S:See)、という受講者のPDSサイクルを促進するのことを狙っています。

それぞれの振り返りアンケートにおける回答内容のうち、実践率(1ヶ月後:「実践してみたか」/2ヶ月後:「実践を続けているか」に対してYesと回答した受講者の割合)と変化認知率(「実践による変化を感じているか」にYesと回答した受講者の割合)が、表4になります。

いずれも80%以上と高い数値になっており、受講者の方々の多くが自身の立てた行動計画を実践し、またそれを通じてさまざまな変化を実感しながら、PDSサイクルを回していることがわかってきました。

研修の2か月後においても、1か月後と同程度の実践率・変化認知率となっています。このことより、最初の1か月の実践を通じて何らかの手ごたえを感じた受講者が、その後のさらなる実践に取り組めているということは、実践ナビが継続的に受講者の実践プロセスを支えている、ひとつの裏づけであると考えています。

●実践行動はどの程度成長を促進するのか?
上記のように「実践している」「変化があった」と答えている受講者が、具体的にはどのようなことを実践し、どのような変化を感じているのかについても、フリー記述という形で回答していただいています。表5でその一部をご紹介させていただきますが、いずれもの受講者も、ただ実践するだけでなく、実践したこと・変化したことを振り返ることで、さまざまな気付きにつながっていることがうかがえます。

このように振り返りの機会を提供する目的は、自身の実践内容をチェックするだけではないと考えています。これまで取り組んできたこと、そしてそれによって起きたことを改めて文章化することは、自分にとってどのような価値・意味があったのかを整理し確信することにつながります。それが、上記の事例のように、受講者にとって視点・視界の変化という形で現れるのです。つまり、振り返りの機会は、受講者の成長をも促すといえます。

今回のトライアルのような高い回答率・実践率および変化認知率は、受講者一人ひとりが研修で得たものや、研修で向上した意欲を職場に戻った後も持続し、そして日々の多忙な業務の中であっても、勇気を出して最初の一歩踏み出した結果といえます。

そのような受講者の行動・意識に対し、アンケート回答を通じた振り返りの機会や、メールによるリマインドを提供することで実践に向けた後押しをするという実践支援サービスの提供価値が、トライアル結果からも改めて明らかになったと考えています。

さいごに

研修効果を高めるというテーマはまだまだ発展途上の分野であり、今後も引き続き研究を重ねることが必要と考えています。例えば、一緒に研修を受けた受講者同士で実践状況を確認し合えるという現段階の機能に留まらず、SNSのような相互コミュニケーション機能を搭載した場合に、受講者同士や上司・職場まで巻き込んで活発な行動を起こすことができるのかどうか、その場合の効果はどれほどのものかなど、私どもは関心は尽きません。

ただ、一方で、私どもが大事にしたいことは、あくまで主体は対面コミュニケーションであるということです。研修の場での受講者同士やトレーナーとのやりとり、職場に戻ってからの受講者と上司・周囲との率直な会話が重要であることは、これまでと何ら変わりありません。これらを補完、推進するものとして、WEBの有効活用を考えていきたいと思います。

今後も研修の効果を高めるための施策の研究・開発を行い、効果の高い研修実施のお役にたてれば幸いです。

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