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人材マネジメント実態調査」からの考察 人・組織のグローバル化のトレンド


人材マネジメントの世界共通化は今後加速?

最後に、人材マネジメントや人材育成上の課題に対して、どのような施策がとられているのか、ヒトの現地化ならびにグローバル共通基盤の構築に関して、その傾向を確認したいと思います。

■海外人材の採用は一般化
外国人新卒採用については、課題意識に比べ、その実施率が高くなっています(現在取り組んでいる企業が73.3%)。「国籍を問わず、優秀な人材を採用する」「日本人と留学生の選考プロセスは特に変えていない」企業も多いことが、この実施率と課題意識の差を生み出しているのかもしれません。
一方で、海外の優秀な人材を十分に惹きつけられない、外国人が職場に定着しないという話も耳にしますので、今後、現在以上に課題意識が高まる可能性があります。

■人事制度の世界共通化はこれから
グローバル共通の等級・評価・処遇制度については、課題意識も導入率も、現状ではそれほど高くありませんでした(現在取り組んでいる企業が20.9%)。ただし、別途海外売上比率別に選択率を確認すると、海外売上比率が高くなるほど、その導入率が高くなっていました。
企業が海外進出を進めるほど、優秀な人材のリテンション、優秀な人材の世界最適配置の現実に直面し、それを実現するインフラとして、人事制度のグローバル共通化やグローバル共通の意識調査に取り組むことになるようです。

■経営理念の浸透
グローバル共通の経営理念・バリュー浸透については、課題意識に比べ、その実施率が高くなっていました(現在取り組んでいる企業が61.7%)。こちらも別途分析したところ、海外売上比率が高い企業ほど、課題意識が高くなっていることが確認されました。
企業が海外進出を推進し、拠点数が増えたり、拠点を展開する地域が広くなるにつれ、理念浸透の難易度が上がり、困難な課題を感じる企業が今以上に増えると予想されます。


さいごに
日本企業同様、欧米企業、そして新興国企業までもが海外進出を進めています。その結果、世界中の企業が国境を超えて活躍できる優秀な人材の育成、また高いポテンシャルを持った人材の採用に力を入れることとなります。
日本企業は、世界での熾烈な競争を勝ち抜くために、これまで以上に人材育成、また人材採用に注力していく必要があります。そして、優秀な人材を引き止めるためには、彼/彼女らを惹きつけるための魅力的な人材マネジメントを行う必要があります。海外に進出している日本企業が、まさにこのようなチャレンジに取り組んでいる状況が、今回の調査結果にも表れていました。

事業戦略と「世界中の優秀な人々がいきいきと働き、成長を続ける職場」づくりを高い次元で統合していくチャレンジのために、本特集がわずかでもお役に立てば幸いです。

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