2012年新入社員意識調査 ゆとり世代の新入社員は何を求めているのか?
身につけたいのは「チームワークを活かす専門知識」?
また、「これから身につけたい力」を尋ねた結果をご紹介します。
【図表4.「あなたはこれからどのような力を身につけたいですか」(選択率順)】

一番身につけたい力は、変わらず「コミュニケーション力」で、6割近い新入社員が選択しています。
今年は「専門知識」「チームワーク」の選択率が上昇し(黄色選択項目)、「リーダーシップ」の選択率が下がりました(青色選択項目)。
今年の「8つの基本行動」の受講者は、研修開始前から初対面同士でありながら、積極的にコミュニケーションを取り、打ち解けた状態で研修がスタートするチームが多く見られました。例年、研修初日の開始前は全員が無口なまま席にじっと座ってシーンとした状態からスタートすることが当たり前の光景でしたが、今年の光景は「コミュニケーション」や「チームワーク」を重視することが見てとれる象徴的な場面だったのかもしれません。
一方で、コミュニケーションを取ることには積極的でも、率先してグループワークを引っ張ろうとするリー ダーの存在は非常に少なかったのも特徴です。
対人コミュニケーションにおけるリーダーシップを発揮して成果を出すよりは、自らの専門知識を活かしながらチームワークによって成果を出すことを望んでいるのかもしれません。