グローバル展開を進める多く企業が直面する課題 なぜ海外現地化は進まない?
公開日:2013/01/07
更新日:2017/02/24
あくまで「現地化」は手段
その後、のべ7カ国、60社強の企業を訪問しました。日系だけではなく、在アジアの欧米企業も訪ねました。改めて感じたことは、「現地化」は手段であり、本質は「ローカルでいかにパフォーマンスを上げられるか」であるということです。
グローバル展開に成功している企業では、現地人、本国出身者、そして第三国出身者が、現地トップを担っています。つまり、グローバルに人材を採用、配置し、そして、最もふさわしいタレントを現地トップに配置しているのです。
タレントは、日本だけではなく、中国、インドをはじめとして、東南アジアなどさまざまな国にいます。しかしながら、ほとんどの日系企業は、欧米企業や韓国企業、中国企業と比べて、十分な採用活動を行えているとはいえません。
「現地のことは現地で」という本社側のマインドセットを変えなければ、今後、十分に戦っていけるタレントが揃わない状態での競争を強いられることになってしまうのです。それでは、グローバルを舞台に勝つことはできません。この状態を打破するためにはどうすればよいのか、考えて実行するのは今、待ったなしの状況に来ているのです。