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グローバル展開を進める多く企業が直面する課題 なぜ海外現地化は進まない?


現地トップの合言葉は「OKY」?

「現地化」から派生する問題として、「現地と日本本社のコミュニケーション」があります。

現地幹部は、説明責任、ナレッジトランスファー、コラボレーションという観点で、本社と密なコミュニケーションをとる必要があります。そうなると、現地幹部が日本語を理解できるか、本社側が現地語を理解することが必要になってきます。
前述のように、現地タレントに日本語を求めると、タレントの量と質に限界が出てきてしまいます。ゆえに、タレントを採用し、リテンションするためには、日本本社側が現地語能力(多くの場合、英語)を高くしておく必要が出てきます。

つまり、「現地化」を進めるためには、本社からの金銭的支援、人的支援が必要であるとともに、本社のコミュニケーション能力向上が必須になるのです。(図表.3参照)

図表3. 本社におけるグローバル人材マネジメント課題

実際、グローバルで成長している企業は、「現地化」を本社の課題ととらえて支援しており、現地タレントを活かすマネジメントを行っています。言い換えれば、現地での出来事を本社側が自分事として捉える「グローバルマインド」を持っているのです。

インタビューの中で聞いた話ですが、ある国の日系企業のトップの集まりでは、「OKY」という略語が合言葉になっているそうです。「(O)お前が(K)こっちに来て(Y)やってみろ」の略だそうです。本社と現地の距離感を象徴する言葉であり、似たような話をいたるところで耳にします。

「立ち上げ期にも関わらず、本社に説明するために、月のうち半分は日本に戻っている。これでは立ち上がるものも立ち上がらないし、競合に置いていかれてしまう」
「日本のコンプラ基準では、現地のほとんどのビルが当てはらまない。当てはまるビルは家賃が高い。けど、利益を出せと言う。ちゃんと現地を見に来て判断してほしい」
「日本の人事制度は、他の国から見ると、非常識。同じ考え方では、優秀な人は採れないし、採れても辞めてしまう」

嗜好、文化、風習、価値観、制度、慣習、そして言葉など、あらゆる違いに関して、本社側が常に意識していなければ、本社と現地社員の間にいる現地幹部は、板ばさみ状態になってしまいます。その現地幹部が、現地人であろうと、日本人であろうと、実は関係がありません。なぜならば、本社と現地の間の信頼関係やコミュニケーションの問題であり、本社側のグローバルマインドセットの問題であるからです。

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