トレーナーインタビュー 営業、海外でのマネジメント、人事、これまでの経験すべてが今の仕事に役立っています

25年間の経験が、最大限活かせる仕事だと感じました

〈この仕事との出会い〉

 ある日、転職エージェントから「グローバル案件に対応できるトレーナー」の求人を紹介されたとき、「これだ!」と思いました。私の25年間の経験・スキル・知識が最大限活かせる仕事だと感じたからです。

 ずっと化粧品会社に勤めてきました。転換点となったのは、2度の海外駐在です。1度目は30歳のとき、急遽、ドイツ現地法人の現地責任者となりました。初めてのマネジメント、初めての海外生活、付け焼き刃のドイツ語で、日々修羅場の2年半でした。想定外のことばかり起こるなかで、そのつど自ら判断し、決めていく精神と行動力を磨きました。2度目は40代になってから、アメリカ現地法人の社長として40人ほどの社員をマネジメントし、約2万人のディストリビューターの方たちと北米市場の拡大に没頭しました。これらの海外マネジメント経験に加え、10年の人事経験と営業経験のすべてが、今の仕事に役立っています。

日本企業の真のグローバル化に向けた架け橋になります

〈そして今〉

 トレーナーになって最も驚いたのは、お客様が私たちを深く信頼して、今後の事業戦略や、社内でも未確定な人事制度といった情報を教えて下さることです。前職で長く人事をしていましたから、これがどれほどのことかはよくわかります。お客様は、それほど強く私たちに期待しているのです。それだけに、受講者の方々の満足だけでなく、お客様の事業課題と研修の目的をしっかり踏まえ、実践的な成果を出すことをいつも肝に銘じています。

 まず重要なのは、実施前の準備です。一人ひとりと組織についての知識を十分に得た上で、彼らの気持ちや環境にしっかりと想いを巡らしていきます。受講者の皆さんに研修を実践的で現実のものとして捉えて頂くため、準備は決して手を抜けません。もちろん、事前の想定と違うことも少なくありませんが、そのときは素直に驚き、正直に対峙していくことが大事です。

 現在、グローバル案件は私の業務の10%ほどですが、特にアジア地域でのマネジメントは日本企業の大きな課題で、お手伝いの機会は年々増えています。先日は、ある日系グローバル企業で、アジア9カ国、19人のマネジャーを日本に集め、マネジメント研修を実施しました。アジアといっても、東は台湾から西はUAEまで、社会・文化・宗教は大きく異なります。しかも、初対面のメンバーがほとんどで、最初はさすがに議論も盛り上がりに欠ける状態でしたが、ざっくばらんに意見交換するなかで対話は白熱していきました。「現地社員の離職率の高さをどうにかしたい」「予算、人員がタイトな状況でも業務を遂行しなければならない」といったそれぞれのマネジメントの悩みを胸襟を開いて話すことでお互いの信頼関係が促進され、休憩時間になっても議論が止まらず熱心に話し合いをしていた光景が印象的です。最終的には抱えるマネジメントの悩みは共通だということがわかり、互いにアドバイスするなど、素晴らしい振り返りとフィードバックをしていただけました。

 もう1つは、研修における個人の変化をきっかけに、現地法人と本社の認識のギャップが浮き彫りになり、組織や事業の抱える課題がはっきりすることがあります。以前、現地法人では評価の低い社員が、実は優れた人材で、研修後に彼が職場でのミーティングで積極的に周囲を巻き込み、組織の活性化に大きくつながった事例がありました。

そこには、日本本社と現地法人のコミュニケーションの問題が根深く横たわっていました。今後、日本企業が真のグローバル企業となるには、日本本社と現地法人が理解・尊重し合いながら、人と組織がビジネスの現場で最大限に力を発揮することが求められます。そのためにも、組織を束ねる現地マネジャーを含む管理者の育成は重要な位置づけになっています。研修では、マネジメントの理論体系を受講者と共に考えていきます。その中で、ご自身の強み・課題を自ら明確にし、より良いマネジメントへのヒントを掴み、次の一歩を踏み出していただきたいと思っています。外国の方に対するマネジメント研修は、自分自身にとって大きなチャレンジですが、日々、日本企業の発展を支援している手ごたえがあり、大変やりがいを感じています。今後はこれまで以上に、日本企業の真のグローバル化に向けた架け橋になれるよう、トレーナーとしてだけではなく、自分のライフワークとして取り組んでいきたいと思っています。

トレーナーの声

  • 研修はビジネスを支援できるか。永遠のテーマに挑み続ける 高橋常祝 トレーナー(2001~)
  • ときに波風が立つほど、楽しく真剣に意見を戦わせる場を創る 戸並清志 トレーナー(2008~)
  • 出産・育児、どんな経験もトレーナーとしての視野を広げてくれる 松本あずみ トレーナー(2008~)
  • いきいきと働く人が増えて欲しい、それが業績向上につながって欲しい 渡辺拓二 トレーナー(2002~)

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